第55回日本小児循環器学会総会・学術集会

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一般口演(多領域専門職部門)

移行期支援・発達支援

一般口演(多領域専門職部門)4(III-TRO04)
移行期支援・発達支援

Sat. Jun 29, 2019 1:00 PM - 1:50 PM 第4会場 (中ホールA)

座長:山崎 啓子(宇部フロンティア大学人間健康学部 看護学科)
座長:青木 雅子(東京女子医科大学 看護学部)

[III-TRO04-02] 先天性心疾患を持つ女性が安全に妊娠・出産することへの取り組み~トランジション外来とプレコンセプションケア外来の連携~

宮田 郁1, 大門 篤史2, 蘆田 温子3, 佐野 匠2, 小田中 豊3, 尾崎 智康3, 岸 勘太3, 藤田 太輔2, 片山 博視3, 星賀 正明4, 根本 慎太郎5 (1.大阪医科大学附属病院 看護部, 2.大阪医科大学附属病院 産科・生殖医学科, 3.大阪医科大学附属病院 小児科, 4.大阪医科大学附属病院 循環器内科, 5.大阪医科大学附属病院 小児心臓血管外科)

Keywords:心疾患合併妊娠, トランジション, プレコンセプションケア

【背景】A大学病院では、先天性心疾患(CHD)を胎児期から成人期に至るまでチームで継続支援しており、2012年度より心理的支援を中心にリエゾン精神看護専門看護師(リエゾンナース)が伴走者の役割を担っている。今回、大動脈狭窄症(AS)の女性が妊娠し、産科外来を受診したことを契機にトランジション外来とプレコンセプションケア外来との連携の流れを作ることになったため報告する。尚、本報告において個人が特定されないよう配慮している。【取り組み】A大学病院では、CHDをもつ児を小児循環器医と循環器内科医がトランジションを目的に診ている外来がある。今回、この外来とは別の外来で診ていたASの成人女性患者が産科外来に妊娠初期に受診したことで、産科医からリエゾンナースに相談が入った。すぐに小児科医と産科医で、思春期のCHD患者に妊娠・出産について説明する必要性を共有した。その説明に産科にあるプレコンセプションケア外来の活用を双方の外来に関わるリエゾンナースが提案し、小児循環器チーム(循環器内科医含む)とプレコンセプションケア外来担当チームとで再度話し合いを持ち連携の流れを作った。【考察】心疾患合併妊娠は約1%であり、その15.8%で妊娠期に何等かの心臓のイベントが生じるといわれている。すべての心疾患合併妊婦が妊娠・出産することでの心身の変化を理解しているわけではない。妊娠が可能になる年齢(思春期)に、CHDの子ども自身が1.自分の疾患について理解して、症状アセスメントができるようになったうえで、2.妊娠・出産のダイナミックな身体的変化について理解することが重要であるといえる。1はトランジション、2はプレコンセプションケアが重要な役割を果たしており、A大学病院では双方の外来が備わっていることから、これらの外来の連携を強化することで安全な心疾患合併妊娠・出産を目指すことができると考える。今後は症例を重ね、システム化に努めたい。