[I-S01-4] よりよい働き方を目指して: 産婦人科における取り組み
Keywords:働き方改革, 交代制勤務, 女性医師
産婦人科では当直やオンコールが多く,労働時間が長いことがかねてから問題となっている。また、科の特性から女性医師のニーズが高いため,近年急速にその割合が高まっており,女性医師が能力を発揮し継続的に就労できる環境を整備することが医療体制の持続発展のために不可欠となっている。しかし,時間の読めない分娩や手術がある産婦人科において,責任ある仕事を行いつつ,自身の家庭におけるさまざまな問題に対処することは現実には難しい。一方,勤務緩和をカバーする側の負担感や不公平感が働きにくさにつながっていることも解決すべき課題である。このため,学会や医会では,性別に関わらず医師が働きやすい環境作りや女性医師の就労支援について,実態調査やホームページでの情報提供,学会における講習会などでの学会員への啓発,行政への提言などさまざまな活動を組織として積極的に行なってきている。
医師の過重労働は医療事故、バーンアウトを招き、医療安全、患者サービス、医療者のキャリア継続など多くの点でデメリットが大きく,医師自身の心身の健康、ワークライフバランスを向上させることは,安全で質の高い医療を提供するために重要である。近年,ようやく国において医師の働き方改革についての検討が行われ,時間外労働の上限規制,宿日直や自己研鑽についての見直しなどの施策がスタートした。それぞれの医療機関においても,当直明けの勤務緩和,交代制勤務の導入など,改善に向けての取り組み事例も増えてきている。自施設における交代制勤務の運用経験をもとに,見えてきた課題とその解決に向けての取り組みについても当日は紹介したい。
医師の過重労働は医療事故、バーンアウトを招き、医療安全、患者サービス、医療者のキャリア継続など多くの点でデメリットが大きく,医師自身の心身の健康、ワークライフバランスを向上させることは,安全で質の高い医療を提供するために重要である。近年,ようやく国において医師の働き方改革についての検討が行われ,時間外労働の上限規制,宿日直や自己研鑽についての見直しなどの施策がスタートした。それぞれの医療機関においても,当直明けの勤務緩和,交代制勤務の導入など,改善に向けての取り組み事例も増えてきている。自施設における交代制勤務の運用経験をもとに,見えてきた課題とその解決に向けての取り組みについても当日は紹介したい。