多領域専門職部門シンポジウム01（I-TRS01）
小児と成人の事例で考える移行支援

[I-TRS01-1] 【基調講演】循環器内科医から見た移行医療

^○元木 博彦 (信州大学 医学部 循環器内科学教室 成人先天性心疾患センター)

Keywords:移行医療, 成人先天性心疾患, 診療連携

本邦における成人先天性心疾患診療体制の構築は喫緊の課題であるが、ゴールとしての診療体制のビジョンや、体制構築の過程で生じる課題など不明な点は多い。信州大学では2013年6月に附属病院に成人先天性心疾患センターが開設され、今後の診療連携の基盤が構築された。現在は信州大学循環器内科と長野県立こども病院小児循環器科が連携し共同外来を行い、双方向性の診療を提供している。さらに、地域医療機関の循環器内科との連携体制を整え、県内のネットワークづくりを進めている。講演では、長野県での取り組み過程や実例から循環器内科が感じた移行医療における今後の課題を提示し、議論を深めたい。