[OR18-1] 当院における移行医療の取り組み
Keywords:移行医療, 成人先天性心疾患, 外来
緒言:当院では先天性心疾患(CHD)の診療を1962年より開始し多くの症例が成人期に達している。近年成人CHD(ACHD)例の増加によりその移行が重視され当院でも2018年度より取り組み始めたので、1移行、2患者教育について現状を検討した。
結果:1.移行について。移行症例呈示や症例検討のために2018年度より月2回カンファレンスを行なっている。小児循環器(小循)・循環器内科(循内)・心臓血管外科の医師だけでなく循環器・小児病棟やNICUの看護師、理学療法士、薬剤師、社会福祉士などのコメディカル、また症例によっては産科医や腎臓内科医も参加し包括的な話し合いを行なっている。検討症例数は2018年度26例(移行例8例)、2019年度31例(同14例)。移行症例はカンファレンスで小循から経過や今後のfollowのポイントを呈示するとともにカルテ上テンプレートで申し送りを行い情報共有している。患者様にも転科する事を確認し同意を得ている。2019年度からは年に6回、カンファレンスの時間内に小循医師によるレクチャーも行ない初年度のテーマは動脈管開存・心房中隔欠損・心室中隔欠損・大動脈縮窄・ファロー四徴症・完全房室中隔欠損とした。2017年度まで小循のみで行なっていた月6回の「ACHD外来」を2018年度から月1回、循内医師の外来にも設けた。2018年度の循内医師は交代性であったが2019年度より固定の医師が担当している。移行症例の受診者数は2018年度12例、2019年度16例だった。2.患者教育について。口頭で行なっていた病名の確認などをより確実にするために質問表を作成した。項目は病名・手術名・現在内服している薬などで主に移行のタイミングで実施している。記入できなかった項目については改めて説明している。
結語:カンファレンスにより各々の専門分野の視点から意見を交換する事ができ互いに学ぶ事が多かった。今後も増加するACHD例に対して包括的な診療体制のさらなる確立が必要と考える。
結果:1.移行について。移行症例呈示や症例検討のために2018年度より月2回カンファレンスを行なっている。小児循環器(小循)・循環器内科(循内)・心臓血管外科の医師だけでなく循環器・小児病棟やNICUの看護師、理学療法士、薬剤師、社会福祉士などのコメディカル、また症例によっては産科医や腎臓内科医も参加し包括的な話し合いを行なっている。検討症例数は2018年度26例(移行例8例)、2019年度31例(同14例)。移行症例はカンファレンスで小循から経過や今後のfollowのポイントを呈示するとともにカルテ上テンプレートで申し送りを行い情報共有している。患者様にも転科する事を確認し同意を得ている。2019年度からは年に6回、カンファレンスの時間内に小循医師によるレクチャーも行ない初年度のテーマは動脈管開存・心房中隔欠損・心室中隔欠損・大動脈縮窄・ファロー四徴症・完全房室中隔欠損とした。2017年度まで小循のみで行なっていた月6回の「ACHD外来」を2018年度から月1回、循内医師の外来にも設けた。2018年度の循内医師は交代性であったが2019年度より固定の医師が担当している。移行症例の受診者数は2018年度12例、2019年度16例だった。2.患者教育について。口頭で行なっていた病名の確認などをより確実にするために質問表を作成した。項目は病名・手術名・現在内服している薬などで主に移行のタイミングで実施している。記入できなかった項目については改めて説明している。
結語:カンファレンスにより各々の専門分野の視点から意見を交換する事ができ互いに学ぶ事が多かった。今後も増加するACHD例に対して包括的な診療体制のさらなる確立が必要と考える。