The 56th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

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デジタルオーラル

学校保健・疫学・心血管危険因子

デジタルオーラル(II)72(P72)
学校保健・疫学・心血管危険因子1

指定討論者:安田 謙二(島根大学医学部 小児科)

[P72-2] 学校検診データを使用したQT間隔補正方法の評価

須藤 二朗1, 高柳 恒夫1, 安河内 總2 (1.日本光電工業, 2.長野県立こども病院)

Keywords:ECG, QT間隔, QT補正

QT補正式の妥当性検討をしている報告は少なくないが、Bazzetの補正式が最も良いとした報告は少ない。20歳以下の正常群においてBazettが良いとした報告があり、学校検診データで検討したので報告する。方法:2002-2010の学校検診データ190034例(男:92144例)について、自動計測による接線法で求めたQT時間及びRR間隔を年度、学年、性別ごとにまとめた。補正式は、報告に合わせ、Bazett, Fridericia, Framingham, Hodgesとした。補正式は以下の通り。Bazett: QTcB=QT/(60/HR)^1/2Fridericia: QTcFri=QT/(60/HR)^1/3Framingham: QTcFra=QT+154(1-60/HR)Hodges: QTcH=QT+1.75(HR-60)最適化の判定は、補正後の標準偏差及び心拍数との相関の残余を求め、より小さいものを最適とした。また、参考に群ごとに最適べき乗係数を求めた。結果:各群によって異なるが、Fridericiaまたは、Framinghamが最適であり、このどちらでもよい結果となった。Bazettはどの群においても最も適していない補正となった。議論:今回、USAの小児と比較したが、この差の理由として、・サンプルの差・人種の差・計測方法の差が考えられるが、今回の検討では、結論は出せていない。