[II-SY07-2] Bilateral PA banding for biventricular repair
Keywords:Yasui operation, bilateral pulmonary artery banding, biventricular repair
【対象】当院においてbPABが開始された1992年以降2020年までにbPABを施行したVSDを伴うsmall left heart structure(AV/VA concordance、VSDを伴うPDA依存体循環、AVSD/MAは除外)の48例。最終治療により2心室修復(B群12例)/Yasui(Y群17例)/1心室修復(BDG/Fontan)(S群3/8例)に分けた。左心構造(bPAB前/次回手術前)はB群(AV径5.1/6.3mm, AV径-BW2.1/1.6, AV Z値-3/-2.1,LVDd Z値0.3/0.9, AV/MV構造異常 7/1例)、Y群(AV径3.8/5.3mm, AV径-BW1.2/0.1, AV Z値-5.2/-4.4,LVDdZ値-0.8/0.2, AV/MV構造異常17/0例)、S群(AV径 4.8/6.7mm, AV径-BW 2.2/1.8, AV Z値 -2.7/-1.1, LVDd Z値-2.2/-3, AV/MV構造異常 6/3例)であった。
【結果】早期死亡は1例でductal shock後、bPAB後門脈閉塞、腎不全で失い、遠隔死亡は4例でbPAB後9カ月時ロタ腸炎、染色体異常の1例、Norwood後2年1例(原因不明)、Yasui後7年気道系の基礎疾患に関連した死亡1例、フォンタン後8年の突然死1例であった。最終治療が確定していないbPABの状態としてbB群を加えた累積生存はB群100%/15年,Y群87.5%/10年, S群44.4%/10年, bB群40%/0.75年であった(p=3e-05)。再手術はB群Ross-Konno1, Y群LVOTR3, RVOTR8, PA形成5, AsAo延長1, reCoA repair2, S群PMI2, AV closure1であった。最終治療後の再手術回避はB群87.5%/3.5年, U群83.3%/4.5年,Y群74.8%/2.5年、45.3%/9.3年であった(p=0.2)。【考察】Small LVOTについては、諸家の報告からBVR後の再手術が高く懸念されるAV径-BW=0~1.5に対して当院で開発されたYasui手術を適応され、遠隔成績は良好と考えられた。Small LV/MV症例は単心室治療の可能性を考慮しつつも大きな心房間短絡作成、右心バイパス手術によりLV/MV発育が抑制されるパラドックスとともに、より低いサイズではM弁構造異常が多くみられ、これらをふまえて今後さらなる知見の集積が望まれる。
【結果】早期死亡は1例でductal shock後、bPAB後門脈閉塞、腎不全で失い、遠隔死亡は4例でbPAB後9カ月時ロタ腸炎、染色体異常の1例、Norwood後2年1例(原因不明)、Yasui後7年気道系の基礎疾患に関連した死亡1例、フォンタン後8年の突然死1例であった。最終治療が確定していないbPABの状態としてbB群を加えた累積生存はB群100%/15年,Y群87.5%/10年, S群44.4%/10年, bB群40%/0.75年であった(p=3e-05)。再手術はB群Ross-Konno1, Y群LVOTR3, RVOTR8, PA形成5, AsAo延長1, reCoA repair2, S群PMI2, AV closure1であった。最終治療後の再手術回避はB群87.5%/3.5年, U群83.3%/4.5年,Y群74.8%/2.5年、45.3%/9.3年であった(p=0.2)。【考察】Small LVOTについては、諸家の報告からBVR後の再手術が高く懸念されるAV径-BW=0~1.5に対して当院で開発されたYasui手術を適応され、遠隔成績は良好と考えられた。Small LV/MV症例は単心室治療の可能性を考慮しつつも大きな心房間短絡作成、右心バイパス手術によりLV/MV発育が抑制されるパラドックスとともに、より低いサイズではM弁構造異常が多くみられ、これらをふまえて今後さらなる知見の集積が望まれる。