[OR12-1] Amplatzer Piccolo Occluderの有用性
Keywords:Amplatzer Piccolo Occluder, Amplatzer Duct Occluder, 動脈管開存
【背景・目的】埼玉県立小児医療センターではAmplatzer Duct Occluder (ADO) IIを2019年5月から、Amplatzer Piccolo Occluderを2020年10月から導入した。動脈管開存(PDA)に対するカテーテル治療は、ADOI・ADO II・Amplatzer Piccolo Occluder(以下Piccolo)・Coil・Vascular plugなど様々なdeviceが使用可能となり、最適なdevice の選択が重要となる。【対象・方法】埼玉県立小児医療センターで2018年1月から2021年1月に、PDAに対してカテーテル治療を行なった49症例を対象とした。各年のdevice選択の内訳を調べ、Piccolo導入前に治療を行った症例(特にADO IIでの治療)について、Piccoloでの治療の可能性について検討した。【結果】2018年以降にPDAカテーテル治療を行ったのは49例であった。ADOI/ADO II/Piccolo/Coilの割合は、2018年:5/0/0/13、2019年:6/8/0/3、2020年:7/2/2/2/1、2021年:1/0/1/0、であった。2019年にADO IIが多かったのは、PDA type Dなどの患児が待機していたためである。ADO IIで治療した10例について、PDA長・Ao側径・ADO II留置時のAo側diskのAoへの突出について検討した。PDA長が8mm以下、Ao側が小さい症例は5例で、Piccoloでの治療が可能な形態でありAo側diskの収まりも良いと考えられた。【考案】Piccoloは2kg以下の低体重児の治療が可能となる他、PDAの形態によってはADO IIなどよりも優れた留置形態が可能となる。