[OR35-4] Fontan術後患者において、登校自粛は日常生活における活動量を大きく減少させる
Keywords:登校自粛, 運動量, 活動量
【背景】心疾患の有無に関わらず、適度な運動は良好な心血管系維持に重要である。健康成人の歩数の目標は一日9200 (男)・8300(女)歩以上とされる(健康日本21)。2020年に新型コロナウィルス感染症対策のため、長期間の3か月を超える登校自粛が行われた。登校自粛が先天性心疾患患者の活動量に与えた影響を検討した。
【方法】日常活動量を計測しているFontan術後で夜間在宅酸素使用中、NYHA1-2の10名のうち、途中でペースメーカー埋め込みが行われた1名を除き、記録頻度が不良な3名を除いた6名(11.8±1.6歳、男2人)を対象とした。歩数・活動量は、オムロン社製活動量計HJA-750Cを腰部に装着して計測した。自粛期間3カ月(2020年3-5月)の歩数・体重あたりの活動量を前年同月(2019年3-5月)および自粛直前(2019年12月-2020年2月)と比較した。
【結果】自粛期間の歩数は2747±1999歩/日で、前年同月7432±1148歩/日(P=0.001)、自粛直前6855±1778歩/日(P=0.007)より大きく減少した。同様に、自粛期間の活動量は14.0±6.1 Cal/kg/dayで、前年同月20.3±4.2 Cal/kg/day (P=0.055)、自粛直前19.7±4.7 Cal/kg/day (P=0.01)より減少した。
【考察】登校自粛に加え・外出抑制が指示され、日常活動量は大きく減少し、運動不足であった。学校活動は児童生徒の身体的活動維持においても重要であることが示唆された。登校自粛が行われるなら、その間の運動量確保は今後の重要な課題と考える。
【方法】日常活動量を計測しているFontan術後で夜間在宅酸素使用中、NYHA1-2の10名のうち、途中でペースメーカー埋め込みが行われた1名を除き、記録頻度が不良な3名を除いた6名(11.8±1.6歳、男2人)を対象とした。歩数・活動量は、オムロン社製活動量計HJA-750Cを腰部に装着して計測した。自粛期間3カ月(2020年3-5月)の歩数・体重あたりの活動量を前年同月(2019年3-5月)および自粛直前(2019年12月-2020年2月)と比較した。
【結果】自粛期間の歩数は2747±1999歩/日で、前年同月7432±1148歩/日(P=0.001)、自粛直前6855±1778歩/日(P=0.007)より大きく減少した。同様に、自粛期間の活動量は14.0±6.1 Cal/kg/dayで、前年同月20.3±4.2 Cal/kg/day (P=0.055)、自粛直前19.7±4.7 Cal/kg/day (P=0.01)より減少した。
【考察】登校自粛に加え・外出抑制が指示され、日常活動量は大きく減少し、運動不足であった。学校活動は児童生徒の身体的活動維持においても重要であることが示唆された。登校自粛が行われるなら、その間の運動量確保は今後の重要な課題と考える。