The 57th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

Presentation information

Digital Oral

多領域

デジタルオーラルI(OR41)
多領域 2

指定討論者:仁尾 かおり(三重大学大学院医学系研究科)
指定討論者:西宮 園美(国立循環器病研究センター 看護部)

[OR41-1] 看護師を対象にした循環器疾患の小児に関するオンライン研修会の評価(第1報)

小川 純子1, 栗田 直央子2, 村山 有利子3, 笹川 みちる4, 長谷川 弘子8, 横山 奈緒実5, 水野 芳子6, 宗村 弥生7 (1.淑徳大学 看護栄養学部, 2.静岡県立こども病院, 3.聖隷浜松病院, 4.国立循環器病研究センター, 5.松戸市立総合医療センター, 6.東京情報大学 看護学部, 7.山梨県立大学 看護学部, 8.小児循環器疾患看護師向け WEB学習プロジェクト)

Keywords:研修会, 看護師, オンライン

【目的】
治療の進歩により、先天性心疾患の子どもの多くが救命されるようになったことに伴い、地域の病院の看護師にも、小児循環器疾患に関連する看護の知識が求められている。そこで、参加者の居住地や家庭の事情に影響を受けにくいオンラインでの研修会を企画・開催し、研修の学習設計の適切性を評価することを目的に研究を行った。
【方法】
研修内容は、「事例教材」を資料とした講義に加え、参加者から直接質問を受ける時間を設けた。また、研修への参加方法を[リアルタイム]と[YouTubeを用いたオンデマンド配信]から選択できるようにした。参加申し込み時の登録情報と研修参加後のwebシステムを用いて行ったアンケートの内容を分析した。本研究は、所属施設の倫理審査委員会の承認を得て実施した。
【結果】
事前申し込みは432名、居住地域は四国・九州・沖縄(31.5%)、近畿・中国(23.1%)、関東(20.1%)の順に多かった。オンデマンド配信希望が370名(85.7%)であった。当日のリアルタイムでの参加者は44名、 YouTubeの視聴は775回であった。
評価アンケートに同意が得られた74名のデータを分析対象とした。参加理由としては、「テーマに興味」が71名、「会場に移動しないで自宅/職場から参加出来た」50名、「好きな時間に参加できた」43名であった。内容への理解度は、すべての項目で「とても理解できた/まあまあ理解できた」と回答した参加者が70名以上であった。実践への活用については、「とてもそう思う」46名、「まあまあそう思う」28名であった。
【考察】
参加者の居住地域が全国に渡っていたこと、参加理由として、70%の参加者が「自宅/職場から参加出来た」を挙げたこと、また、実践への活用に関する評価が高かったことから、事例教材を用いたオンラインによる研修の学習設計は適切であったと考える。