[P22-4] 5kg以下の小児に対するカテーテルアブレーションの検討
キーワード:カテーテルアブレーション, 乳児, 3Dマッピング
【目的】当院で5kg未満でCA を行った2症例をまとめ,アプローチ・問題点を検討する. 【症例1】生後2か月の男児.診断はファロー四徴症,肺動脈欠損.心内修復術と肺動脈形成術術後に心房頻拍 (AT) が出現.アミオダロン持続静注及び深鎮静低体温で一旦小康状態となるが再度AT となり薬物コントロール 中に血行動態破綻しECMO管理となった.体重3.2kgでNavX Precisionを用い5Frアブレーションカテーテルを用 いてカテーテルアブレーション(CA)を行った.カテ室で頻拍が消失.ペースマッピングを行い右心房下方側壁 付近が最も近かったため同部位を42カ所焼灼.翌日未明に再度AT が出現.CAを試みたがマッピング前にAT 消 失.誘発出来なかったため右房下側後面を13カ所焼灼.その後はAT 出ずECMOを離脱した.【症例2】生後3か 月の男児.胎児エコーで頻拍が確認され,心不全を発症していたため在胎33週で緊急帝王切開にて出生.出生 後3剤使用も薬物コントロール不良,生後3か月で転院しCAを施行.体重4.9kg.NavX Precision,5Frアブレー ションカテーテルを用いた.潜在性WPW症候群の診断で僧帽弁輪後外側の副伝導路に対し,ParentPlus 5Frロング シースを用いて経心房中隔アプローチを行い焼灼に成功した.【考察】5kg未満の症例ではNavX使用時に体重 に応じた補正(体重補正・field scaring)が有用であった.小児カテーテル治療の経験と小児心外・ICUバックアッ プのある施設で行う事が肝要である.