第57回日本小児循環器学会総会・学術集会

講演情報

デジタルオーラル

川崎病・冠動脈・血管

デジタルオーラルII(P44)
川崎病・冠動脈・血管 2

指定討論者:安田 謙二(島根大学医学部)
指定討論者:野村 裕一(鹿児島市立病院)

[P44-6] COVID-19に関連する twitter 投稿中の「川崎病」を含む投稿の推移

小栗 真人1, 加藤 理子1, 津幡 眞一1, 寶田 真也2, 仲岡 英幸2, 伊吹 圭二郎2, 小澤 綾佳2, 廣野 恵一2, 市川 智巳3 (1.富山赤十字病院 小児科, 2.富山大学附属病院 小児科, 3.富山赤十字病院 呼吸器 アレルギー内科)

キーワード:川崎病, COVID-19, twitter

【背景】2020年5月に新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) に伴う小児多系統炎症性症候群(MIS-C)が報告された。以降、外来通院や入院した川崎病患児の保護者よりCOVID19と川崎病の関連について多く質問を受けるようになった。そこで、今回 twitter の投稿 (tweet) 中で COVID-19 と川崎病への関心の変化を検討した。【目的】新型コロナウイルスの投稿中で「川崎病」を含む投稿の経時的変動を調査する。【対象と方法】Twitter APIを用いて「新型コロナウイルス」等を含む日本語投稿を収集し、2020年1月26日から2021年2月22日の投稿を対象とした。他者の投稿を引用して再投稿するリツイートは除外した。対象投稿中の「川崎病」を含む投稿の変動と ”http” の有無を調べた。【結果】追跡期間中に、7,841,851 件の COVID-19 の投稿を収集でき、内 2,213,238 件は “http” を含まない投稿であった。「川崎病」を含む投稿は全対象中に 2,968件、”http” を含まない投稿中に 944 件であった。「川崎病」を含む投稿は、2020年の5月と9月に2回のピークを認めた。それぞれの期間中で5月9日に 250件、9月9日に89件に投稿数の極大値をとった。【考察】川崎病への関心の増加は、2020年5月1日の英国の MIS-C の報告後で、5月15日の WHO の警告前であった。また、9月9日の国内初のCOVID-19罹患後に発症した川崎病症例報告後にも関心の増加が認められた。また、投稿内容についても検討した。【結語】COVID-19と川崎病の twitter 投稿数はニュースに対し即時的に変化した。