第57回日本小児循環器学会総会・学術集会

講演情報

デジタルオーラル

学校保健・疫学・心血管危険因子

デジタルオーラルII(P47)
学校保健・疫学・心血管危険因子

指定討論者:大野 拓郎(大分県立病院)
指定討論者:佐藤 智幸(自治医科大学とちぎ子ども医療センター)

[P47-4] コロナ禍での学校心臓検診

星野 健司, 河内 貞貴, 百木 恒太, 太田 健, 西岡 真樹子, 吉田 賢司, 古河 賢太郎 (埼玉県立小児医療センター 循環器科)

キーワード:学校心臓検診, コロナ禍, 三密

【背景・目的】コロナ渦の令和2年度は、学校心臓検診の実施体制・時期の変更を余儀なくされた。さいたま市大宮区学校心臓検診の実施状況・問題点について報告する。【実施状況】例年4月から6月に実施されていた一次検診は、緊急事態宣言発令などの影響で7月13日から開始し、12月まで継続した。例年5月から7月に実施されていた二次検診は8月22日から開始し、12月19日に終了した。令和元年と2年度の一次検診受診者は、13335/13575、二次検診受診者は227/318、であり、受診者は変化無かった。また二次検診の内訳は負荷心電図 113/131、心エコー 84/107であり、実施人数・内訳はコロナ禍前後で大きな変化は無かった。【問題点】一次検診では、三密を避けるために整列間隔をあける、ベッド・心電計などの消毒を行う、換気を頻回に行う、などの対応策をとった。二次検診では、1日の実施人数の制限を実施した。このため検診期間は通常の2倍以上の期間を要した。【まとめ】感染対策を実施し、安全に学校心臓検診を実施でき、受診人数・実施内容に変化は無かった。実施時期は大幅に遅れ、実施期間は通常の2倍以上を要した。