[I-P2-6-10] 経皮的心房中隔閉鎖術におけるTrevisioの使用経験
Keywords:ASD, Trevisio, Amplatzer
【背景】経皮的心房中隔欠損において、Amplatzer Septal Occluder(ASO)、Figulla Flex2(FF2) に、GORE CARDIOFORM ASD Occluderが使用可能となった。2021年よりAmplatzer trevisio デリバリーシステムが登場した。本システムは先端2.5cmはultra flexible tip, 中間は9cmはflexible transition section、シャフトはstiff prximal sectionと3段構造となり従来システムと比べ柔軟性と操作性を両立したシステムである。今回我々は3例のTrevisioを用いたASD閉鎖を行ったため、その使用経験を報告する。
【症例】(1)14歳 女性 46kg 最大10.9mm、充分なrimのあるASD、ASO12mmで閉鎖。(2)5歳 男性 17.6kg 最大8.4mm、上前方よりのASD、ASO8mmで閉鎖。(3)7歳 男性 25.7kg 最大12.7mm、上方よりのASD、ASO14mmで閉鎖。
【考察】従来システムによるASO閉鎖では、体格が小さいと心房中隔と下大静脈との角度が大きくなるため、デタッチ時に形態の変化が大きくなる。Trevisioはultra flexible tipがその角度を吸収してくれるため、、デタッチ前後でのデバイスの形態変化が少なかった。wiggleでは、とくにpushの際にFF2や従来システムと比べて、デバイスに垂直方向への力がかかりやすく、より正しい評価ができると思われた。前方rimや下方のrim欠損の症例での有効性の報告や、手技時間の短縮が見込めるといった報告もある。従来システムやFF2症例のデタッチ前後の角度変化(正面/側面での合計のシステムごとの平均)を計測したところTrevisio36度/従来システム68度/FF219度であった。デタッチ前後での角度変化は従来システムより小さいもののFF2よりは大きな結果であった。
【結語】Trevisioは体格の小さな小児におけるASDカテーテル閉鎖において、有用なデリバリーシステムであると考えられた。
【症例】(1)14歳 女性 46kg 最大10.9mm、充分なrimのあるASD、ASO12mmで閉鎖。(2)5歳 男性 17.6kg 最大8.4mm、上前方よりのASD、ASO8mmで閉鎖。(3)7歳 男性 25.7kg 最大12.7mm、上方よりのASD、ASO14mmで閉鎖。
【考察】従来システムによるASO閉鎖では、体格が小さいと心房中隔と下大静脈との角度が大きくなるため、デタッチ時に形態の変化が大きくなる。Trevisioはultra flexible tipがその角度を吸収してくれるため、、デタッチ前後でのデバイスの形態変化が少なかった。wiggleでは、とくにpushの際にFF2や従来システムと比べて、デバイスに垂直方向への力がかかりやすく、より正しい評価ができると思われた。前方rimや下方のrim欠損の症例での有効性の報告や、手技時間の短縮が見込めるといった報告もある。従来システムやFF2症例のデタッチ前後の角度変化(正面/側面での合計のシステムごとの平均)を計測したところTrevisio36度/従来システム68度/FF219度であった。デタッチ前後での角度変化は従来システムより小さいもののFF2よりは大きな結果であった。
【結語】Trevisioは体格の小さな小児におけるASDカテーテル閉鎖において、有用なデリバリーシステムであると考えられた。