[I-P3-7-04] 周産期医療開始後の当院におけるNorwood手術の現状
キーワード:Norwood, HLHS, 周産期医療
【背景】当院では1984年から2005年まで17例に対しNorwood手術(NW)を行い生存3例(mortality82%)という結果から2006年より方針を変更した。また2016年12月の病院移転を機に隣接するさいたま赤十字病院と連携した周産期医療が始まり胎児診断例のNW手術が増加した。【目的】2006年以降、周産期開始前後の当センターにおけるNW手術の中期現状を明らかにする【方法】2006年1月から2021年12月までに当院でNWを行った31例(男児:16、女児:15)を対象とした。疾患の内訳はHLHS:15例(AA/MA:7 AA/MS:1 AS/MS:7)、HLHS variant:10例、IAA complex:6。新生児NWを4例に行い、残り27例に両側肺動脈絞扼術(Bil PAB)を先行させた。胎児診断例にintact IAS:1例、TAPVR:1例、三心房心:1例を合併した。肺血流源はRV-PA shunt:26、Glenn:2、BT:3。【結果】死亡4/31例(12.9%)(NW手術死亡2例(AS MS:1(心不全), Variant:1(冠不全))、Glenn後肺循環不全1例、Cap leak MOF:1)。Glenn前に再手術を7例に施行(arch形成3、PA形成2、心房交通拡大1、肺血流調整1)。Fontan到達8例(HLHS:3、variant:1)、Glenn到達6例、Yasui手術2例。【結語】周産期医療(2016’12)前mortality2/10(20%)、後2/21(9.5%)と改善傾向を認めたが最終手術(Fontan/Yasui)到達は10/31(32%)と低い。Interstageでの外科的介入が要因として挙げられ、今後さらなる改善が必要と思われた。