[II-JCCJS-04] 心臓リハビリテーションと成人先天性心疾患
Keywords:心臓リハビリテーション, 成人先天性心疾患, フォンタン
冠動脈疾患治療後、心臓手術後、慢性心不全患者において心臓リハビリテーションによる長期予後やQOLの向上が示されている。現在は成人循環器内科領域においては急性期から慢性期にかけて切れ目なく、多職種による包括的なチーム医療として心臓リハビリテーションが取り入れられている。一方、外科治療および内科治療の進歩に伴う先天性心疾患の生存率向上により、成人期に達する患者数は増加しており、フォンタン術後症例を含めた成人先天性心疾患(ACHD)患者における心臓リハビリテーションの有用性についての報告も増えてきている。当院でも2016年の新病院開設以来、ACHD患者に対しても心臓リハビリテーションを行っており、自験例とともに循環器内科における心臓リハビリテーションおよびACHD患者における問題点を文献的考察と共に概説する。