[II-P4-8-05] Zoomを活用した乳幼児の心肺蘇生法講座の実践報告
キーワード:Zoom, 心肺蘇生法, 保育士
【目的】Zoomを活用した心肺蘇生法講座の実践(以下、講座とする)を報告する。【方法】Zoomを活用した講座の取り組みと実践報告。【結果】対象者は保育士ら、参加人数は1画面で確認できる程度とし、参加費は無料、通信費は個人負担とした。講座時間は1時間30分、子どもの心事故の現状15分、心肺蘇生法(人工呼吸 AEDの使用方法 窒息の解除)の講義と実施60分、質疑応答15分とした。準備は実施1週間前に講座の資料・実技の必要物品を参加者に郵送した。当日、パソコン4台使用、講師4人、パソコン操作専門1人を配置、実技時は実施者の手元が見えるようにPCの画面を切り替え、心肺蘇生時のフォーメーション(緊急対応時の周囲の人との連携など)は3名の講師で実演した。参加者とのコミュニケーションはチャット機能を使った。実施内容は心肺蘇生法等の講義、次に主催者がZoom上でデモストレーションと注意点を説明後、参加者が実施した。配慮した点は、講義画面から手技への画面の切り替えのタイミング、タイムリーにチャット内容を担当者が読み上げたことにより、参加者と講師間でのコミュニケーションがスムーズであった。実技の確認では、画面越しに心肺蘇生時の手の使い方、実施する位置、圧迫の速さ、胸部の上り、負傷者への声かけ、胸部圧迫の圧はグッツから聞こえる音を頼りに正確性を判断できた。しかし、緊急時のフォーメーションの演習はできなかった。【考察】Zoomを使った講座では手順やある程度の技術の正確性の確認は可能である。しかし、いざという時のフォーメーションは演習ができないこと、準備や講師の配置などに課題がある。【結論】Zoomを活用した心肺蘇生法講座は可能だが、改善すべき点もあることがわかった。