[II-SY13-03] 先天性心血管疾患手術に関する日本国内の現状調査 よりよい医療体制の構築に向けて
Keywords:次世代育成委員会, 小児循環器学会, 情報収集WG
【背景】日本小児循環器学会には、先天性心疾患のこどもたちへの高度な心臓血管外科手術を次世代に継続して、安定して提供するために、各地域の状況に応じた医療体制の構築を主導していく使命がある。【目的】上記の使命を果たすために、先天性心血管疾患手術に関する国内全体の現状調査を実施することが、理事会で承認された。本調査は、日本小児循環器学会 修練施設 修練施設群の全施設を対象とした回答義務のある学会調査として各施設に要請された。【方法】調査項目は、以下にあげるもので、施設名、日本小児循環器学会 1.修練施設 2.修練施設群 か、都道府県、総病床数 、小児循環器疾患のおおよその病床数、先天性心疾患手術の有無、施設の集中治療医師総数、小児にも携わることがある集中治療医師数、すべての先天性心疾患担当の心臓血管外科医の人数、年齢、勤務形態、専門医の種類、先天性心疾患術後管理体制に関わっている診療科、連携病院の有無、県外患者の手術数、カテーテル治療数、以下の手術の施行数と90日死亡について、体肺シャント手術、肺動脈絞扼術、両側肺動脈絞扼術、動脈管閉鎖術、VSD閉鎖(~5kg)、VSD閉鎖(5kg~)、完全型房室中隔欠損症修復術、ファロー四徴症修復術、ラステリ型手術(TGA DORV PA/VSD TACを含む)、右室流出路再手術(肺動脈弁置換術ないしは導管交換術、グレン手術、フォンタン手術、大動脈弓形成術(Norwood手術を除くCPB症例、他術式との重複を含む)、総肺静脈還流異常症修復術(単心室に合併するものは除く)とした。【結果および結語】現在、各施設の調査入力中であるが、解析は年次報告同様、施設名・当該都道府県名等を含めて非公表データとして行われる。医療体制がどのように手術施行数や90日死亡に影響するか、地域連携をどのようにしたらよりよい状況になるかを解析して、体制構築に役立てたい。