The 58th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

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ポスター発表

カテーテル治療

ポスター発表(III-P6-3)
カテーテル治療 II

Sat. Jul 23, 2022 12:50 PM - 1:50 PM ポスター会場

座長:萱谷 太(大阪母子医療センター 小児循環器科)
座長:佐川 浩一(福岡市立こども病院 循環器科)

[III-P6-3-04] 心腔内超音波検査ガイド下での低侵襲経皮的動脈管閉鎖術の有用性と安全性

藤本 一途, 加藤 温子, 黒嵜 健一 (国立循環器病研究センター 小児循環器内科)

Keywords:心腔内超音波検査, 経皮的動脈管開存閉鎖術, Amplazter duct occluder

【背景】心腔内超音波検査 (intra-cardiac echocardiography, ICE)の進歩により、造影剤を極力使用しないICEガイド下での経皮的動脈管開存閉鎖術(ICE-TC)が施行可能だが既存の経皮的動脈管開存閉鎖術(TC)との有用性と安全性に関する比較の報告はない。【目的】ICE-TCとTCの有用性と安全性を比較する。【方法】2019年8月から2022年1月までに施行したICE-TC群5例、TC群38例に対して、患者背景(年齢・併存症の有無・血清Cre・BNP)・動脈管径・デバイスサイズ(piccoloとADO2は除外したPA側のサイズ)・最大使用シースサイズ・造影剤量・透視時間・合併症の有無・遺残短絡の有無・血清Creの変化(ΔCre)についてMann-Whitney's U testを用いて比較しp<0.05を有意差ありとした。【結果】ICE-TC群とTC群の中央値(範囲)はそれぞれ以下の通り。年齢71 (68-78)vs 2 (0-81)歳、併存症4例(全例腎不全・高血圧・Af) vs 2例(全例Af )、血清Cre0.72 (0.62-1.67) vs 0.25 (0.21-0.93)mg/dl、BNP 194.4 (38-428) vs 18.5 (5.8-350)pg/ml、 PDA径5.2 (3.5-5.5) vs 2.2 (0.8-6.7)mm、デバイスサイズ10 (8-10)vs 5.5 (4-10)mm 、最大使用シースサイズ 9 vs 6 (6-7)Fr, 造影剤量0 (0-15) vs 50 (0-130)ml、透視時間55 (34-77) vs 25.5(8-66.6)分、合併症カテ中Af1例 vs LPS 3例、遺残短絡両群ともなし、ΔCre -0.1 (-0.38-0.12) vs 0 (-0.11-0.11)。合併症以外は有意差を認めた。【考察】ICE-TCはシースが9Frと太く透視時間は長いが、血清クレアチニン上昇は少なく高齢者・心不全・腎不全患者でも安全に施行しうる。