[III-SY19-02] 2020年度診療報酬改定の実際
Keywords:2022年度, 診療報酬改定, 診療報酬点数
2020年度診療報酬改定においては未収載項目7件、既収載項目1件が認可された。未収載項目の7件の詳細は両室ペースメーカ (CRT-P)/植込型除細動器 (ICD)/両室ペーシング機能付き植込型除細動器 (CRT-D)の心筋電極新規植え込み・交換術に関するもの6件、心室中隔欠損を伴わない肺動脈閉鎖症の患者に対する経皮的肺動脈穿通・拡大術1件で、既収載は胎児心エコー法が700点から1000点に増点された。結果、提案件数未収載10件、既収載4件に対して、認可率がそれぞれ70%, 25%と高率であった。しかし2022年度では提案件数が既収載1件のみで認可されず、認可率は0%であった。診療報酬点数を獲得とするということは、日々おこなっている医療が医療技術として正式に認められるということである。さらに診療報酬点数は医療経済にも影響を与える。しかし、実際、診療報酬点数獲得は容易ではない。例えばCRT-P/ICD/CRT-D心筋電極は申請を始めてから認可まで10年の歳月を要した。診療報酬点数獲得のため、学会員で問題点を共有し、2年ごとに行われる診療報酬改定に積極的に関与することが必要と考える。