The 58th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

Presentation information

会長要望セッション

会長要望セッション9(III-YB09)
本邦における大規模臨床研究 (実現までの道のりとその重要性)

Sat. Jul 23, 2022 8:30 AM - 10:00 AM 第3会場 (大ホールC)

座長:小林 徹(国立成育医療研究センター データサイエンス部門)
座長:三浦 大(東京都立小児総合医療センター 循環器科)

[III-YB09-01] 小児循環器領域における臨床研究の現状と課題

小林 徹 (国立成育医療研究 センターデータサイエンス部門)

Keywords:小児循環器, 臨床研究, 課題

Evidence Based Medicineの重要性が臨床現場で認識されるようになり、Evidenceの中核となる臨床研究の重要性が高まっている。小児循環器領域においてはその治療法や管理法の進歩によって患者の生命予後は劇的に改善した。これは患者や医療者にとっては非常に喜ばしいことではあるが、新たな医療技術を開発する立場から考えると効果量(effect size)が小さくなるために統計学的検出力(statistical power)が小さくなり、統計学的有意差(statistical significance)を見いだすためにはより多くの患者を収集し解析する必要がある。本シンポジウムの開催に当たり、現在の本邦小児循環器領域における臨床研究の現状を総括し、他領域における学会の役割当も踏まえた課題をまず整理したい。