[I-CSY1-02] 当院における医師の働き方改革の現状;小児病院の1例として
Keywords:医師の働き方改革, 長時間労働, タスクシフト/シェア
背景:医師の働き方改革は、良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制の確保を推進するための医療法等の一部を改正する法律案の概要Ⅰに挙げられ、長時間労働の医師の労働時間短縮及び健康確保のための措置の整備等、として開始された。当院の現状について述べ、続いて留意点や今後の展望に触れる。当院の現状:基本はA水準、過去に時間外勤務が多い科は個別にB水準で調整。3年前から小児関連科は『変形労働時間制』を採用。小児関連科の夜勤はこれまで①一般小児科、②PICU、③NICUの3系統で、小児循環器内科と小児心臓血管外科はPICUに分類。PICUにはPICU専属医師4名と小児循環器内科5名、小児心臓血管外科3名が属し、手術日が火・金で、心カテが月・木で、当日の夜間を担当。土・日は別サイクルで人数割り配分。変形労働時間は、A勤務8:30-17:00休憩45分、B勤務8:30-13:30休90、C勤務0:00-8:30休45、D勤務15:30-翌8:30休90の4パターン。基本はA勤務週5日の時間で超過は年休で調整。結果:変形労働時間制採用後は、私見であるが、①時間帯で基本時間給は調整されるが当直料は支給されず、②夜勤明けに帰れる雰囲気は以前よりある?③夕方のカンファは夜勤明けとは別曜日、④時間外勤務時間は減っていない。勤務間インターバルについて:24時間以内に連続9時間の休息義務があり、翌日8時勤務には前日23時には終了(15時間制限)する。24時間以上の連続勤務では、46時間内で連続18時間の休息が必要で、日勤+当直勤務後は12時までに終了(28時間制限)する。展望:概要Ⅱに各医療関係職種の専門性の活用が挙げられ、タスクシフト/シェアを推進し、医師の負担を軽減しつつ・・・とある。欧米のように術後は専従医に任せ、先天性心疾患の心エコーも技士中心に、など目標であるが現時点での人員配分では困難である。