[I-P02-4-04] 肺動脈閉鎖兼心室中隔欠損および主要体肺動脈側副血行に対するY字型心膜ロールを用いた肺動脈再建
キーワード:PA/VSD, MAPCA, non-confluent PA
診断は、PA/VSD, DORV, MAPCA to right PA and PDA to left PA, non-confluent PA。PG製剤休止により、左PA血流低下に伴うチアノーゼを生じたため、生後1か月に左開胸下modified BTS+PDA結紮施行。右PA肺血流増加のため、生後6か月に右開胸下modified BTS+MAPCA結紮施行。1歳3か月時、Y字型心膜ロールを用いた肺動脈再建を伴うpalliative Rastelli術施行。0.6%グルアタールアルデヒドで10分間固定した自己心膜を、PA Index 350を指標に心膜ロールを作成(直径10㎜×長さ50㎜)。人工心肺装着後心拍動下に、左PA第一分枝前の左PA手前に心膜ロールを吻合。余剰な心膜ロール導管を切断し、右PAに吻合後、両側BTS離断を行った。上行大動脈の背側を通した右心膜ロールを左心膜ロールの頭側に吻合し、Y字型心膜ロールでの肺動脈再建を行った。心停止後、京都府立医科大学製三尖弁付き導管を用いて右心室‐心膜ロール間を結合。良好な肺動脈形態と血行動態をカテーテル検査で確認後、1歳8か月時に心室内reroutingを行った。術中動画を中心に経過を供覧する。