The 59th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

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ポスター発表

医療安全・ケースレポート

ポスター発表(II-P06-5)
医療安全・ケースレポート

Fri. Jul 7, 2023 10:50 AM - 11:50 AM ポスター会場 (ポスター展示会場)

座長:青木 雅子(東京女子医科大学 看護学部)

[II-P06-5-09] 小児心臓カテーテル検査における看護師間連携の効果

黒﨑 あかね1, 安田 謙二1, 阿川 啓子2 (1.島根大学 医学部附属病院, 2.島根県立大学 看護栄養学部 看護学科)

Keywords:心臓カテーテル検査, 看護師連携, 精神的ストレス

【背景】心臓カテーテル検査を受ける子どもは、様々な医療スタッフが介入しサポートを提供している。これまでは、小児病棟看護師と検査室看護師の間で連携の機会がなく、子どもと家族の精神的ストレスを共有できていなかった。そこで看護師間での連携において1)両部門の看護師が子どもと家族の困りごとについて情報共有、2)子どもと家族が検査の流れを理解するためのプレパレーション動画作成、3)子どもと家族をサポートするためのチェックリストの作成、の3つの取り組みを通して、検査前日は病棟看護師が動画を使用し子どもと家族の心の準備をサポートし、子どもの好きな音楽やキャラクターの情報を収集し、検査室看護師に伝え、検査当日は、検査室看護師がその情報をもとに親しみやすい空間を準備する体制ができた。【目的】小児心臓カテーテル検査を受ける子どもと家族に対する上記支援体制の効果を評価する。【方法】小児病棟看護師と検査室看護師を対象としたオンラインアンケート調査を実施した。【結果】病棟看護師は28名中全員、検査室看護師は5名中2名の回答があった。プレパレーション動画の子どもと家族の不安軽減への効果について100%が肯定的に捉え、子どもより保護者に対する効果が高いと感じていた。子どもが親しみやすい空間作りは、100%の看護師が子どもの不安軽減に効果的であると回答した。また、看護師連携の鍵となるチェックリストは、79%の看護師が必要性を感じていた。自由記載には、「検査を受ける子どもへの介入の中で、緊張している子どもへの声かけに躊躇した」「子どもが大泣きしている時に何もできない」があった。【考察】両部門の看護師が連携することは、検査を受ける子どもと家族の精神的不安を緩和する協働体制に繋がった。【結論】心臓カテーテル検査を受ける子どもと家族を中心とした医療のために医療スタッフ間での情報共有や連携は重要である