The 59th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

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委員会企画シンポジウム

委員会企画シンポジウム8(III-CSY08)
先課題研究委員会年次報告セッション

Sat. Jul 8, 2023 2:00 PM - 3:30 PM 第1会場 (G3)

座長:新居 正基(静岡県立こども病院循環器科), 座長:犬塚 亮(東京大学小児科), コメンテーター:武田 充人(北海道大学大学院医学研究院小児科), 澤田 博文(三重大学大学院医学系研究科小児科学), 永井 礼子(北海道大学病院小児科)

[III-CSY08-11] 先天性冠動脈対側冠動脈洞起始症の全国調査

須田 憲治 (久留米大学医学部小児科)

【背景】2021年日本小児循環器学会 研究委員会課題Bとして、「先天性冠動脈起始異常の自然歴の研究とレジストリ構築」の承認を得た。一次調査として、この2000年1月1日からの20年間に18歳未満で診断された先天性冠動脈起始異常の実態調査を行なった。その結果92施設から回答があり(44%)、69施設(76%)で合計398例が診断されていた。このうち、先天性冠動脈対側冠動脈洞起始症(AAOCA)は、38施設104例で診断されていた。この1次調査の結果に基づいて2次調査を行なった。【方法】36施設(98例)で2次調査の同意が得られた。質問項目として患者属性、受診契機、川崎病診療との関係、初診時症状、心イベントの有無、各種検査所見、病型と診断方法、心インターベンションの有無、最終予後、内服薬や運動制限の有無を含む質問票を作成した。後方視的多施設共同研究計画について当施設の倫理委員会の承認後、分担研究施設8施設の研究実施許可を申請した。研究分担施設での研究実施許可を得た後2023年4月7日研究参加施設に対して質問票を送った。【成績】回答期限2023年5月15日として、31施設(86%)から回答を得た。現在、回答意思表示をされた残りの施設からの回答をまっている。一方、除外基準に当たる症例登録などが有り、先着データの内容を精査確認している。今後、2次調査の内容をまとめ解析する予定である。【結論】2次調査の結果を基に、学術集会で解析内容を発表する。2次調査にご協力頂いた修練施設の代表者の先生方に深謝したい。