[III-CSY9-01] 邦文雑誌編集委員会の取り組み ―これまでの経緯と今後の課題―
キーワード:小児循環器学会雑誌, 邦文誌, 編集委員
臨床、教育および研究が学会活動の3本柱であり、これらの活動に貢献することが学会雑誌の重要な役割です。小児循環器学が扱う範囲は幅広く、常に新しい知見が加わるため、膨大な量の学習が必要となります。そこで邦文誌としては、原著論文や症例報告に加えて、最新の知見を伝える総説や、臨床や学術活動への取り組み方の報告など、多面的の切り口の情報提供により、学会活動に貢献しています。 この発表では、学会誌の利用を最大限活用し、更なる発展を目指すために、邦文誌のこれまでの経緯と今後の課題を提示し、その討議を目的としています。 抄録では内容の一部を紹介し、発表ではより以前の取り組みから詳しく提示します。 編集委員の組織の重要な変化として、英文誌及び邦文誌の編集作業をより効果的かつ効率的に行うために、2021年から各誌の編集委員が独立しました。 投稿された論文の査読は編集委員会の最も重要な仕事の一つです。近年、投稿される論文が多様化かつ専門化され、編集委員のみでは査読責任者となるAssociate Editor(以下AE)を担うことが困難になったため、2021年より各分野に複数のAE候補を選定し、迅速に適任のAEを選定する体制を導入しました。これにより、早期かつ高品質な査読が可能となりました。また査読者間の査読内容の差異を最小限に抑えるために、査読項目を明確にリスト化し、それに基づいた査読が行われるように整備しました。 特集号の企画も編集委員会の重要な仕事です。過去の特集号とのバランス、現在の要望を考慮し、常に特集を作成しています。現在も、各専門分野をより深く理解するため11項目30編から構成される特集号企画が進行中です。 その他、編集委員会の発展の経緯と今後の課題を提示し、邦文誌の現在位置を明確化します。その上で、今後の発展に向けて討議を行いますので、若い会員の方々も含めて、皆様のご参加を心よりお待ちしております。