[III-CSY9-04] 論文作成のコツ
キーワード:文献管理ソフト, 論文, 統計
これから論文を書こうという方へ、応援の気持ちを込めて書きます。(型を知る)背景は、既知・未知・動機の三段を意識する。方法は再現できるように、結果はわかりやすく。考察の一段落目は非常に重要で、結果のまとめと意義をずばっと書く。以降の段落は、その一つ一つを文献的・その他の面から考察する。結論はまとめではなく、報告内容から最後に言いたいことや、次への展望を書く。(習う)論文の書き方の本を一冊選び、読もう。出版不況の中で出版に至った本は、コツや知恵の宝庫。無駄な努力をしたくない人にお奨め。(楽をする)文献管理ソフトは医師の商売道具。電子カルテよりはるかに簡単。時間=人生を大切に思う医師は、迷わず使おう。(師匠を持つ)良い師匠をみつけよう。でも書き方の本に書いてあることくらいは自習しよう。いつか後輩を指導しよう。(考え、メモをする)“当たり前”と“何となく”を捨て、“何で?”の気持ちで臨床にのぞもう。疑問を書き留めよう。記憶より記録。(こまめに調べよう)疑問は調べよう。既知だったなら勉強。でも新たな切り口はないか。未知のことならどうしたらわかるか。出会った大事な論文は、文献管理ソフトへ入れよう。(統計)最低限は学び、アクション前に統計家に相談しよう。(まめに書く)一日5分でも書き続けよう。朝など時間を決めるのも良い。寸暇こそ集中力が保てる。 “忙しくても書く人” と “半年の完全自由時間があっても書かない人”の2種類しかいない。それは自分で選べる。書き始めないと、書き終わらない。なぐり書きではじめてもよく、引用文献が浮かんだら即、上記のソフトで引用を入れておく。(英語)内容こそが大事。英語が苦手のせいにしない。無料翻訳サイトと英文校正を使おう。(めげない)何とかなる。これらの論文書きの行程により、臨床力の深さが増します。