[III-SY13-02] 治療を希望しない症例への親への対応について~児童相談所の立場から~
Keywords:医療ネグレクト, 児童相談所, 連携
医療技術が高度に進歩し、従来では死亡していた新生児の生命が助かり、回復は望めない状態で延命が可能となることが増えたと児童相談所の立場においても実感している。本講演で、積極的な治療を希望しない保護者の意向が医療ネグレクトにあたるかについて児童相談所の立場から論じたい。まず、児童相談所が従来、どのような状態を医療ネグレクトと捉えていたかを説明、親権停止と治療の代諾で対処するなどしてきたことを紹介する。次に、これまで本テーマのような従来の医療ネグレクトの考え方では判断・対応困難な事例に際し児童相談所が医療機関とどのようなことを検討し対応したことがあったかを紹介する。最後に、今後医療機関とどのように連携・協議できるとよいか児童相談所の立場から述べたい。