第60回日本小児循環器学会総会・学術集会

講演情報

委員会企画シンポジウム

委員会企画シンポジウム1(I-CSY1)
論文作成のコツ

2024年7月11日(木) 13:10 〜 14:40 第2会場 (5F 501)

座長:高橋 健(順天堂大学医学部附属浦安病院 小児科)
座長:大内 秀雄(国立循環器病研究センター)

[I-CSY1-1] ジャーナルの選択、投稿費用、形式(オープンアクセス等)

高橋 健 (順天堂大学医学部附属浦安病院 小児科)

学術論文が掲載されるまでには、論文作成の準備に始まり、投稿ジャーナルを選び、執筆をし、投稿し、投稿後に様々なやり取りを行う、一連の流れがあります。今回の発表では、投稿ジャーナルの選択について、そしてそれに関わる投稿費用、オープンアクセスの有無などの形式について焦点をあて、主に若い先生に向けて解説します。
 現在学術雑誌は大変数多くあり、投稿先の選択について迷うことがあります。適切な学術雑誌に投稿しないと、数多くの問題が発生します。たとえ作成した論文の内容が良くても、適切に投稿先を選ばないと、論文が受け付けてもらえない場合があります。また査読の段階に至っても時間がかかり、結局受理されない場合が多いです。更に、受理されたとしても、適切な読者層に読んでもらわないと、論文発表した意義が得られません。これらの事態を避けるために、投稿雑誌を決めるときに重要なポイントとしては、下記があげられます。①論文のテーマは学術雑誌が焦点をあてていることと一致しているか、②投稿したい論文のタイプは、その学術雑誌が受け付けているタイプのものか、③ターゲットとしたい読者層が読んでいる学術雑誌か、④同じ分野の研究者からの評価はどうか、⑤インパクトファクターはどれくらいか、⑥論文が掲載されるまでの期間はどれくらいか、⑦学術雑誌の発行は年に何回か、⑧掲載料はどれくらいか、⑨論文の長さと校正は、学術雑誌が認めているものと合致しているか、などが重要な検討課題となります。
 若い先生方にとっては、実際にはこれらの検討事項を熟知した指導医の先生のもと、投稿先を決定することになると思います。しかしながら将来自分が指導医になるときに向けて、自ら考えることが重要です。