[I-CSY1-3] 学術論文において最も大切なのはFiguresである
Keywords:論文作成, 図表作成, Figure
【背景】学術論文において最も大切なものは何でしょうか?TitleやAbstractが重要であるという意見もあるでしょう。しかし、最重要であるのはFigureであると断言します。良い論文を読むと、図表を追うだけで内容がスムーズに理解できるということに気づくでしょう。図表だけで4コマ漫画のように起承転結の内容が分かる論文に仕上げることが肝要です。また、最近ではGraphical abstractとして図表で要旨をまとめる雑誌も多く見かけられます。図表作成の大切さは電子ジャーナルの時代となって益々大きくなってきています。【論文作成過程において】論文作成において早期に図表を作ると共著者にも内容が伝わりやすく、意見を貰いやすいことがあります。自分自身にとっても検討すべき内容、検討の過不足、研究の意義が再確認でき、非常に有用な進め方となります。【図表作成】図表をどのように作成するかはたいへん重要です。雑誌がどのような図表を求めているかは一流雑誌のAuthor Instructionを一度じっくり読んで確認することが有用です。図表は、わかりやすくシンプルにして不必要なFigure, Panel, Tableや過剰な色使い、詳細は避けることとされています。画像解析度は300dpi以上とされていることが多いですが、最近の論文雑誌は電子フォーマットで掲載されることが多いため、ラスター画像ではなく、ベクター画像で提出することが推奨されます。そのため、PowerPointで図表を作成することは勧められません。PowerPointが勧められないのはFigureの美しさに欠けるためでもあります。ベクター画像のFigure作成にはAdobe Illustratorが必須であり、EPSファイルの形式で提出することが推奨されます。Figure作成にはIllustratorの機能は必須であり、仕上がりの美しさは段違いとなります。 【まとめ】図表作成に労力を注ぐことによって研究結果が同じであっても、より質の高いジャーナルに掲載となる可能性があります。論文作成においてはFigureによるStory展開と見た目の美しさにこだわりましょう。