The 60th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

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Oral Session

カテーテル治療

Oral Session (I-OR08)

Thu. Jul 11, 2024 9:10 AM - 10:10 AM ROOM 7 (4F 404-406)

座長:小田中 豊(大阪医科薬科大学 一般小児科)
座長:小柳 喬幸(慶應義塾大学医学部小児科)

[I-OR08-01] Feasibility of transcatheter closure for large atrial septal defect in children

宗内 淳, 杉谷 雄一郎, 清水 大輔, 峰松 伸弥, 峰松 優季, 池田 正樹, 田中 惇史, 古賀 大貴, 渡辺 まみ江 (JCHO九州病院 小児科)

Keywords:カテーテル治療, デバイス, 二次孔欠損

【背景】小児の大欠損ASDに対する経カテーテル閉鎖術(カテ治療)の実施率は施設間で異なり、治療経験数が影響する。本研究は大欠損ASDカテ治療の動向を探り、その限界を探ることを目的とする。
【方法】当院でカテ治療導入(2007年)後、治療を要したASD500例のうち大欠損(ASD径≧15mm/m2)の小児例(≦15歳)における治療法の年次推移、カテ治療と外科治療例、およびカテ治療成功例と不成功例を比較した。
【結果】対象63例(全ASDの12%) (カテ治療63例;外科治療163例)の年次推移をみると、初期はカテ治療率0-15%だったが、Figulla Flex-II導入(2016年)後は30-50%へ増加し、2023年は100%に達した。カテ治療群と外科治療群の比較では、最大ASD径に有意差はなかったが[18.2(15.7-20.4)vs.19.0(14.0-22.6)mm, P=0.52]、最大ASD径/体表面積は有意に外科治療群が大きかった[18.8(17.2-22.3)vs.28.6(22.8-38.0)mm/m2, P<0.001]。しかし経食道心エコー(TEE)診断率<20%の年次は大欠損診断率>40%である一方、TEE診断率>40%の年次は大欠損診断率<40%であった。カテ治療成功例(N=59)と不成功例(N=4)の比較ではASD0度径:14.1(12.8-16.1)vs.17.2(14.4-20.4)mm(P=0.24), ASD90度径:15.7(12.8-17.9)vs.20.1(18.2-21.1)mm(P=0.041), ASDバルーン径:19.1(17.8-21.6)vs.22.0(19.4-26.8)mm(P=0.11)であり、不成功例では90度径が大きかった。デバイス種に有意差はなかった(P=0.79)。
【考察】経験値の蓄積によりカテ治療可能例は増加した。積極的TEE実施がカテ治療可能例抽出に重要で、縦長楕円型は治療成功率に影響し、ASDバルーン径22mm前後に限界があると考えた。