The 60th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

Presentation information

Poster Session

胎児心臓病学

Poster Session(I-P01-2)

Thu. Jul 11, 2024 1:10 PM - 2:10 PM Poster venue (2F Multi-purpose Hall)

座長:永田 弾(福岡市立こども病院 循環器集中治療科)

[I-P01-2-05] National online registration of Level II fetal echocardiogram examinations in Japan

瀧聞 浄宏1,2, 武井 黄大1,2, 加地 剛1,3, 川崎 有希1,4, 石井 徹子1,5, 新谷 光央1,6, 高橋 美穗1,7 (1.日本胎児心臓病学会 総務委員会, 2.長野県立こども病院 循環器小児科, 3.徳島大学産婦人科, 4.大阪市立総合医療センター 小児循環器科, 5.千葉こども病院 循環器科, 6.静岡県立こども病院 周産期母子医療センター 産科, 7.筑波メディカルセンター病院)

Keywords:胎児心臓病, 登録, 胎児心臓超音波検査

【目的】学会が主体となって行っているレベルII胎児心臓超音波検査の多施設間オンライン登録を解析、報告する。【対象と方法】2004年10月1日より2023年12月31日に登録されたレベル(II)胎児心臓超音波検査125556件。登録の経年変化、各県の登録数、疾患分類や疾患別登録割合、NDBオープンデータと登録の差について解析した。【結果】経年的に登録は増加、2009年頃まで1500-2000件前後だったものが近年は14000件以上に登り(2023年は14564件)、疾患分類では先天性心疾患が48664件40%、正常が48358件40%、不整脈が5601件4%、心外異常12141件10%であった。各県の総登録数は、大都市圏の東京、大阪、神奈川、北海道が上位で19877、13053、12883、6979件であった。2023年の登録数が50件以下の県は、6県あった。22週未満の総件数は、16912件(13%)であった。2014-2021 年度のNDBオープンデータとの差は、+15297件(登録件数―NDBオープンデータ)で、地域差があった。先天性心疾患の内訳では、VSD8820件(18.1%)、SRV2845件、SLV612件、DORV4791件、HLHS3492件、AVSD3763件で、四腔断面の異常を示すものが多い。しかし、dTGA2615件(5.4%)、Simple CoA1667件、IAA801件と診断が難しいとされるものでは少なく、TAPVCは593件(1.2%)であった。経年的に初回のdTGA, TAPVCの件数は横ばいとなってきている。【結語】胎児オンライン登録は認証医制度設立以降、著明に増加、地域ごとの登録数の差は減少傾向となってきたが、依然、件数の少ない地域がある。胎児心臓病スクリーニングの裾野を広げてレベルII診断の向上を図る必要がある。