[I-P01-2-05] National online registration of Level II fetal echocardiogram examinations in Japan
Keywords:胎児心臓病, 登録, 胎児心臓超音波検査
【目的】学会が主体となって行っているレベルII胎児心臓超音波検査の多施設間オンライン登録を解析、報告する。【対象と方法】2004年10月1日より2023年12月31日に登録されたレベル(II)胎児心臓超音波検査125556件。登録の経年変化、各県の登録数、疾患分類や疾患別登録割合、NDBオープンデータと登録の差について解析した。【結果】経年的に登録は増加、2009年頃まで1500-2000件前後だったものが近年は14000件以上に登り(2023年は14564件)、疾患分類では先天性心疾患が48664件40%、正常が48358件40%、不整脈が5601件4%、心外異常12141件10%であった。各県の総登録数は、大都市圏の東京、大阪、神奈川、北海道が上位で19877、13053、12883、6979件であった。2023年の登録数が50件以下の県は、6県あった。22週未満の総件数は、16912件(13%)であった。2014-2021 年度のNDBオープンデータとの差は、+15297件(登録件数―NDBオープンデータ)で、地域差があった。先天性心疾患の内訳では、VSD8820件(18.1%)、SRV2845件、SLV612件、DORV4791件、HLHS3492件、AVSD3763件で、四腔断面の異常を示すものが多い。しかし、dTGA2615件(5.4%)、Simple CoA1667件、IAA801件と診断が難しいとされるものでは少なく、TAPVCは593件(1.2%)であった。経年的に初回のdTGA, TAPVCの件数は横ばいとなってきている。【結語】胎児オンライン登録は認証医制度設立以降、著明に増加、地域ごとの登録数の差は減少傾向となってきたが、依然、件数の少ない地域がある。胎児心臓病スクリーニングの裾野を広げてレベルII診断の向上を図る必要がある。