The 60th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

Presentation information

Poster Session

画像診断

Poster Session(I-P01-3)

Thu. Jul 11, 2024 1:10 PM - 2:10 PM Poster venue (2F Multi-purpose Hall)

座長:佐藤 智幸(自治医科大学とちぎ子ども医療センター 小児科)

[I-P01-3-02] Accuracy of automatic ST measurements of electrocardiogram in infants

布施 茂登 (NTT東日本札幌病院)

Keywords:ST, 心電図, 小児

【目的】乳幼児の心電図では基線が変動をしやすいが、自動計測はそれが除外できる。しかし計測値自体にはその他の生体内変動や技術的、機械的誤差は含まれている。また乳幼児では心拍が速いため、目視でのST の評価が特に難しい。STの自動計測値における精度を検討する。【方法】対象は2004から2023年まで当院小児心臓外来を受診した患者で約1年以内に2回以上の心電図検査を施行し, 虚血性疾患や炎症性疾患を除外した小児100名。(年齢1か月から12歳 中央値1歳1か月, 検査間隔2から436 中央値146日, 疾患名VSD 37, ASD 25, BAV 11, MR 5, MS 5, AR 3, other 14)STは10心拍平均心電図のST-midの自動計測値とした(日本光電ECG-1550)。aVRは-aVRとして検討した。2回のST自動計測の差の絶対値をSTの差とした。統計解析はEZRを使用し, 3群の比較は一元配置分散分析にて行った。【成績】STは-100から400uVに分布したが, STの差は最大160uVだった。検査間隔によるSTの差の増大は認めなかった。年齢群ごとのSTの差の平均(平均+2標準偏差)はaVL, I ,-aVR, II, aVF, III, V1, V2, V3,V4, V5,V6の順に1歳未満(n=46) 23(64), 29(72), 28(65), 34(86), 29(78), 32(91), 28(82), 31(87), 37(91), 37(96), 39(93), 38(87), 1から3歳(n=32) 20(52), 20(55), 18(55), 24(65), 21(61), 26(66), 27(71), 26(81), 30(99), 30(81), 33(97), 22(53), 4歳から12歳(n=22) 8(26), 10(27), 10(25), 14(41), 12(29), 11(25), 17(38), 30(81), 26(74), 22(66), 21(58), 17(49) uV 四肢誘導とV6において4-12歳の群が有意にSTの差が小さかった。(p=0.0001から0.01)【結論】いずれの年齢群, 誘導でも自動計測によるSTの誤差は小さいので,乳幼児でも計測精度は高いと思われた。時系列比較による評価も期待できる。