第60回日本小児循環器学会総会・学術集会

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ポスター発表(I-P01-3)
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2024年7月11日(木) 13:10 〜 14:10 ポスター会場 (2F 多目的ホール)

座長:佐藤 智幸(自治医科大学とちぎ子ども医療センター 小児科)

[I-P01-3-05] X線動画像 (Dynamic Digital Radiography)を用いたファロー四徴症術後肺動脈狭窄の評価

星野 真介, 井口 貴文, 藤田 聖実, 古川 央樹 (滋賀医科大学医学部附属病院)

キーワード:DDR, 肺血流比, MRI

【背景】デジタルX線動画撮影システム(Dynamic Digital Radiography; DDR、コニカミノルタ)はパルスX線を1秒間に約15回連続照射し、コマ撮りした画像を連続表示することで、低被曝量(約1.7 mGy)での動画を作成する。約7秒間の息止めで実際の動きを観察できるため、静止画に比べて非常に多くの情報を得ることができ、様々な場面での臨床応用が期待されている。【目的】DDRを用いて、ファロー四徴症の血管の拍動に伴う肺野内濃度変化を抽出し、4D flow MRIで得られた左右の肺血流比と比較する。【症例】症例は29歳男性、Sotos症候群、ファロー四徴症のため1歳8ヶ月で心内修復術を行い、以降は外来でのフォローを続けている。肺動脈分岐部狭窄、肺動脈弁逆流を認めるが、基礎疾患のため高度肥満(98kg)であり、エコーでの評価が困難である 【方法】心臓MRIから得られた画像を用いて、位相差コントラスト法で左右肺血流比を測定し、DDRのPH-MODEを用いて計測した肺血流比と比較した。【結果】MRIとDDRで計測した肺対血流比は極めて類似していた(52:48 vs 54:46)。肺動脈弁逆流は心陰影と【考察】DDRは低被曝かつ安価に行える肺血流量評価のスクリーニングとして信頼性の高い検査となり得る。