The 60th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

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Poster Session

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Poster Session(I-P02-3)

Thu. Jul 11, 2024 2:20 PM - 3:20 PM Poster venue (2F Multi-purpose Hall)

座長:本田 崇(北里大学医学部小児科学)

[I-P02-3-06] Gallium scintigraphy in pediatric cardiology, summary of 12 years

高島 悟, 岩朝 徹, 坪谷 尚季, 松原 一樹, 村山 友梨, 伊藤 裕貴, 加藤 愛章, 藤本 一途, 坂口 平馬, 大内 秀雄 (国立循環器病研究センター 小児循環器内科)

Keywords:ガリウムシンチグラフィ, 心臓移植治療, FDG-PET

【背景】ガリウム(Ga)シンチグラフィは腫瘍・炎症シンチグラフィ製剤として臨床に広く用いられているが、小児領域では悪性腫瘍の検索が主で、小児循環器分野では感染性心内膜炎の評価以外の用途が少なく、適応疾患や有用性などに関する報告も少ない。 【目的】今回、Gaシンチグラフィの実施背景、有用性、近年の動向を把握するため、当院における2012年1月より2024年2月までの約12年間で、ガリウムシンチグラフィを実施した症例を後方視的に検討した。 【結果】対象患者は172名でのべ検査数は282件で、一人あたりの実施回数は最大で16回であった。年齢分布:生後1ヶ月から58歳、性別:男性159件/女性123件、体重:2.0kgから95.5kg(中央値30.0kg)、実施背景:術後の感染135例/術後遠隔期の感染121例/手術と関連がない症例26例であった。結果の陽性数は151例、陰性数は131例、陽性率は53.5%であった。結果を受けて治療方針が影響を受けた症例は67例(23.8%)であり、内手術になった症例は27例、抗生剤中止となった症例は40例であった。また近年重症心不全・心臓移植関連のでの検査(左心補助デバイス感染の検索、心移植後のリンパ腫の検索等)が散見されるようになり、2012年より2017年では6例(2.9%)に対し、2018年から2023年では9例(12.0%)で増加傾向であった。 【結語】当院における約12年間のGaシンチグラフィ実施症例をまとめた。術後症例を中心に約1/4の症例で治療方針に大きな影響を与えており、近年の重症心不全治療においても必要なmodalityであり現在も有用と判断したが、被ばくの大きさが懸念点である。同一患者での複数回検査をなるべく少なくする検査方針や、保険適応外になるが被ばく線量の少ないFDG-PETの利用が望ましいと考えられた。