[II-CPD4-2] 千葉県こども病院における心エコー検査の鎮静とそのリスク管理
キーワード:心エコー検査, 検査室環境, 検査前準備
目的
2019年3月に、エコー検査中に無酸素発作(A S)を来たし蘇生に至った症例の経験から、検査室環境及び検査前準備を再考した。ナースコール(NC)、酸素、吸引の配管があり、ステーション(N S)近くに検査室を移動。マスク、ジャクソン、アンビュー、吸引チューブを症例の体格に合わせて準備している。その後のインシデント、アクシデントレポートのreviewし、検査実施の現状報告と、より安全な検査のための課題を考察する。
方法
1、2019年4月からのインシデント、アクシデントレポートのreview。2、検査実施の状況として、検査前評価と準備、検査中モニター、使用薬剤、検査後モニターの項目分けて施行内容を確認。
結果
事故報告は3件。検査中の嘔吐、誤飲による呼吸不全2件、コントラストエコーと鎮静薬のシリンジの取り違えによる呼吸不全1件。検査前評価と準備/病状や基礎疾患などから各担当医が、補液の必要性や食止め時間(原則6時間前)を判断。前述の準備に加え、在宅呼吸器使用患者は使用呼吸器を臨床工学士が準備。検査中モニター/酸素飽和度と心拍数がベットサイドモニターと中央モニターに表示。薬剤/トリクロリールシロップ、ミタゾラム、ケタラール、ラボナールを添付文書の範囲以内の量で使用、決まったプロトコールはない。検査後モニター/酸素飽和度と心拍数をナースステーション中央モニターに表示。嘔吐誤飲の2例は食止めができない症例で、検査室からのNCにより迅速に対応された。シリンジ取り違えにも、マスクによる呼吸補助で適切に対応されていた。一方、食止めできない症例で、嘔吐リスクの検査前評価や、検査前準備における鎮静用のシリンジの置き方の変更は実行されていない。
考察
適切な検査場所、物品の準備により事故への対応が可能となった。事故を未然に防ぐための、日常業務の中で実行可能な予防策が課題である。
2019年3月に、エコー検査中に無酸素発作(A S)を来たし蘇生に至った症例の経験から、検査室環境及び検査前準備を再考した。ナースコール(NC)、酸素、吸引の配管があり、ステーション(N S)近くに検査室を移動。マスク、ジャクソン、アンビュー、吸引チューブを症例の体格に合わせて準備している。その後のインシデント、アクシデントレポートのreviewし、検査実施の現状報告と、より安全な検査のための課題を考察する。
方法
1、2019年4月からのインシデント、アクシデントレポートのreview。2、検査実施の状況として、検査前評価と準備、検査中モニター、使用薬剤、検査後モニターの項目分けて施行内容を確認。
結果
事故報告は3件。検査中の嘔吐、誤飲による呼吸不全2件、コントラストエコーと鎮静薬のシリンジの取り違えによる呼吸不全1件。検査前評価と準備/病状や基礎疾患などから各担当医が、補液の必要性や食止め時間(原則6時間前)を判断。前述の準備に加え、在宅呼吸器使用患者は使用呼吸器を臨床工学士が準備。検査中モニター/酸素飽和度と心拍数がベットサイドモニターと中央モニターに表示。薬剤/トリクロリールシロップ、ミタゾラム、ケタラール、ラボナールを添付文書の範囲以内の量で使用、決まったプロトコールはない。検査後モニター/酸素飽和度と心拍数をナースステーション中央モニターに表示。嘔吐誤飲の2例は食止めができない症例で、検査室からのNCにより迅速に対応された。シリンジ取り違えにも、マスクによる呼吸補助で適切に対応されていた。一方、食止めできない症例で、嘔吐リスクの検査前評価や、検査前準備における鎮静用のシリンジの置き方の変更は実行されていない。
考察
適切な検査場所、物品の準備により事故への対応が可能となった。事故を未然に防ぐための、日常業務の中で実行可能な予防策が課題である。