The 60th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

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Poster Session

多領域

Poster Session(II-P03-5)

Fri. Jul 12, 2024 5:20 PM - 6:05 PM Poster venue (2F Multi-purpose Hall)

座長:仁尾 かおり(大阪公立大学大学院看護学研究科)

[II-P03-5-02] Report on the current status of information dissemination on congenital heart disease through the JCPCCS website and SNS for the general public.

立石 実1,2, 松井 彦郎2, 芳本 潤2, 落合 亮太2, 秋山 直美2 (1.横浜市立大学附属病院 心臓血管外科, 2.日本小児循環器学会 広報委員会)

Keywords:患者教育, 疾患理解, 医療情報提供

先天性心疾患は、現在は患者本人の記憶に残らない時期に手術が終わることが多く、経過観察中に疾患理解を促していくことになるが、養育者の疾患理解や疾患の受け止め方が影響を及ぼすと考える。また、成人先天性心疾患(ACHD)患者の受診中断が病状悪化を引き起こすことから、受診中断している患者にアウトリーチして受診を促す必要があると考える。このように、養育者である親世代や、ACHDのライフイベント(進学・就職、転居、結婚など)で受診中断の多い20~40代に対して、理解しやすく、共感が得られるような情報提供を行うことが効果的ではないかと考え、当学会の広報委員会において、一般向けホームページの作成とSNSによる情報発信を行なってきた。
一般向けホームページは、学会内の医師・看護師の多職種のチームで、できるだけ平易な言葉で、イラストを多用し、テキストやイラストではわかりにくい情報は動画を作成して解説し、2022年8月の公開から2024年2月までの総閲覧数は235,314回だった。また、SNS発信は20~40代をターゲットとして設定し、その世代のアクティブユーザーが最も多いInstagramを中心に発信を行ってきた。Instagram以外にも、X(旧Twitter)、Facebookでもウェブサイトのコンテンツを定期的に紹介し、疾患啓発に取り組んでいる。尚、Instagramフォロワー数は1,900ユーザーを超え(国内医学系学会では1位)、フォロワーの年齢層は25~44歳が70%以上を占めている。また、ウェブサイトの内容は印刷用にレイアウトしたPDF資料を掲載し、医療者が説明する際に利用しやく工夫している。現場の疾患説明の際の資料として今後も活用を促進していきたい。
各施設で患者教育や疾患理解促進に取り組むことも重要だが、学会として、補助的なツールとしてのホームページ・PDF資料、SNS発信による質の高い情報提供も重要と考えており、今後も継続していく。