The 60th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

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Poster Session

術後遠隔期・合併症

Poster Session(II-P03-6)

Fri. Jul 12, 2024 5:20 PM - 6:20 PM Poster venue (2F Multi-purpose Hall)

座長:丸谷 怜(近畿大学医学部小児科学教室)

[II-P03-6-02] Outcome of reoperations in late phase after repair of atrioventricular septal defect

岩橋 啓介1, 小林 真理子1, 深江 宏治1, 塩瀬 明2 (1.熊本市民病院, 2.九州大学病院)

Keywords:Atrioventricular septal defect, Left ventricular outflow tract obstruction, Left atrioventricular valve regurgitation

【背景】AVSDにおける二心室修復術後の遠隔期合併症として左側房室弁閉鎖不全や左室流出路狭窄が知られている。【目的】当院でのAVSD修復後遠隔期の治療介入について検討する。【対象】当院で1994年~2024年1月の期間にAVSDの診断で二心室修復を施行した例は109例、遠隔追跡可能であった104例を対象とした。完全型65例、中間型7例、不完全型は32例であった。うち21 trisomyは44例、完全型のうちRastelli type A 48例、type B 1例、type C 16例であった。【結果】PAB先行例が41例、根治術式はtwo patch法が61例、modified single patch法が12例であった。5年生存率は98.9%、10年生存率は97.1%であった。遠隔期再手術回避率は5年88.6%、10年86.7%であり、左側房室弁逆流に9例、左室流出路狭窄に1例手術介入されていた。<左側房室弁逆流>完全型7例(全てRastelli typeA)、中間型1例、不完全型1例あり、完全型は全てtwo patch法で施行されていた。術後平均2.46年(2.0ヶ月-7.6年)でcleft閉鎖による弁形成を施行した。逆流の原因はcleft開大およびcleft閉鎖部の裂隙であった。リスク因子解析では、性別、PABの有無、21trisomy、幼児期以降の根治、時代のいずれも有意差はなかった。術後平均10.9年経過し、MRはmoderate 3例、mild 以下が6例と再介入なく経過している。<左室流出路狭窄>Rastelli type AのcAVSDに対してmodified single patch法で修復、術後15か月で圧格差50mmHgまで進行したため、左室流出路狭窄解除を施行した。術中RCC弁下~NCC弁下にかけて増生していた線維性組織が狭窄の原因となっており、これを切除し狭窄を解除した。直後はTTEで流速1.7m/sまで改善したが、現在3.2m/sまで進行しており経過観察中である。【結語】当院のAVSD術後遠隔期成績は比較的良好な結果であったが、左室流出路狭窄を来した症例は再度手術介入の可能性が示唆された。