第60回日本小児循環器学会総会・学術集会

講演情報

委員会企画シンポジウム

委員会企画シンポジウム5(III-CSY5)
「提言」の実現に向けて: 地域拠点化と育成プログラムの実現化

2024年7月13日(土) 10:50 〜 12:20 第3会場 (4F 409+410)

座長:中野 俊秀(福岡市立こども病院 心臓血管外科)
座長:瀧聞 浄宏(長野県立こども病院 循環器小児科)
コメンテーター:山岸 敬幸(東京都立小児総合医療センター)
コメンテーター:坂本 喜三郎(静岡県立こども病院)

[III-CSY5-7] 先天性心疾患を取り巻く環境

西嶋 康浩 (厚生労働省 医政局医事課)

キーワード:循環器病対策推進基本計画, 先天性心疾患, 域医療構想

厚生労働省では、2018年に成立した循環器病対策基本法に基づく循環器病対策推進基本計画を策定し、必要な施策を進めているが、その中では、先天性疾患、遺伝性疾患なども含まれている。
今後の医療提供体制を考える上では、一般に、高度急性期機能のような、医療資源を多く必要とする専門的な医療は広域的に拠点となる基幹病院への集約化が必要となる。先天性心疾患はさまざまな症候群に含まれることも多く、小児心臓外科医・小児循環器科以外にも様々な診療科との協働、栄養・発達の評価など集学的アプローチが必要となる。2040年に向けた新たな地域医療構想の議論も始まる中で、今後、どのような医療体制を目指していく必要があるのか考えてみたい。