[III-P02-4-04] Comparison between 3D echocardiographic and cardiac catheterization assessment in patients with congenital heart disease
Keywords:3D心臓超音波検査, 心機能解析, 心臓カテーテル検査
背景:心室容積、機能の正確な計測は、治療適応や治療効果判定のための重要な項目となっている。三次元心エコー検査(3DE)は、簡便であり成人領域での使用頻度は増している。しかし先天性心疾患領域では、計測データが少なく臨床での使用報告は限定的である。今回、先天性心疾患をもつ小児において3DEを用いた心室容積、機能計測値を、カテーテル検査(CA)での計測値を参照として比較した。対象・方法当院にてCA前に3DEデータを得られた症例を対象とし、3DE画像はPhilips EPIQ CVxシステムのQLABを使用して解析を行った。3DEで得られた主心室拡張末期容積、収縮末期容積、心収縮率、心係数の計測値ついて、Spearman解析、Bland-Altman解析を用いて、CAでの計測値と比較した。結果:CA施行症例のうち20症例について心室3DEデータの取得が可能であった。年齢は0-21歳(中央値7歳)、体重は3.9-76.8kg(中央値12.5kg)、診断は二心室症例14例、単心室症例6例であった。体心室拡張末期容積(EDV)、収縮末期容積(ESV)ともにCA計測値と3DE計測値間に良好な相関を認め(いずれもR=0.93、P<0.01)、その値はCAと比して3DEが小さい傾向を認め(EDV: 70.8±53.2ml vs 54.0±40.4ml、ESV: 31.8±25.3ml vs 25.1±19.0ml)、その回帰式はEDV: y=0.72x+2.8ml、ESV: y=0.71x+2.4mlであった。心収縮率、心係数については、弱い相関を認めた(R=0.49, 0.31、P=0.02, 0.18)。結語:小児先天性心疾患患者における3DEでの心室容積はCA計測値データとよく一致しており、CA計測値と比較し、3DE測定値がより低くなる傾向を認めた。その点に留意して臨床で使用できる可能性があるとともに、心臓MRIとの比較を要する。