The 60th Annual Meeting of Japanese Society of Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery

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Poster Session

学校保健・疫学・心血管危険因子

Poster Session(III-P03-1)

Sat. Jul 13, 2024 11:00 AM - 12:00 PM Poster venue (2F Multi-purpose Hall)

座長:手島 秀剛(市立大村市民病院 小児科)

[III-P03-1-01] Survey of newborns with congenital heart disease at obstetrics clinic

岡川 浩人 (JCHO滋賀病院 小児科)

Keywords:開業産科医院, 新生児, 先天性心疾患

【はじめに】先天性心疾患実態先天性心疾患の実態調査としては、日本小児循環器学会が行っている新規発生先天性心疾患実態調査が知られている。しかし、この調査は小児循環器学会認定修練施設からの報告を基にしており、症状の出にくい単純心奇形の割合は必ずしも実態を反映していない可能性がある。今回、単一開業産科医院出生児における先天性心疾患の実態について調査したので報告する。【方法】2007年12月から2023年3月までに単一開業産科医院で出生した新生児のうち、検診で先天性心疾患を疑い当科に紹介となった549例を対象とし、疾患別の割合について検討した。検診は演者が産科医院に出向いて行い、少しでも心疾患を疑う場合には精査の対象とした。さらに2019年以降は全出生児に対して心エコースクリーニングを行った。【結果】心房中隔欠損(ASD)が429例(大欠損19例)、心室中隔欠損(VSD)56例(I型3例、II型16例、IV型37例)、動脈管開存46例、肺動脈狭窄72例、僧帽弁逆流23例、三尖弁逆流36例であった。重症複雑心奇形としてファロー四徴症2例、単心室1例、修正大血管転位1例、左心低形成1例を認めた。【考察】ASD、VSDなどの単純心奇形は従来の報告に比べて頻度が高く、一般開業産科医院では見落とされている可能性が示唆された。複雑心奇形の頻度は従来の報告と合致していた。