[III-P03-1-04] Activities to digitize Sendai City school electrocardiogram screening
Keywords:学校心電図検診, デジタル化, 学校生活管理指導表
学校心電図検診は1954年に大阪の藤井寺地区で心臓病の疫学的調査研究と学校心電図検診を行ったのが始まりとされている。仙台市の心電図検診は1963年(昭和38年)に一部小中学校をモデルスクールに指定したことから開始された。その後,当県が1977年(昭和52年)に日本学校保健会の検診モデル県に指定を受けた際に現在のスタイルを構築し、以後40年以上現在まで当時のスタイルを継続してきている。仙台市では健診機関でオーバーリードされた心電図を仙台市医師会の下部組織である仙台市児童生徒心臓病精密検査専門委員会(以下、仙台市心精検委員会)が心電図判定会において2名以上の判定医により要精査心電図の拾い上げを行う。要精査となった児童生徒は仙台市医師会が開催する2次心臓検診においてさらに運動負荷心電図検査や心エコー検査含んだ診察を受けることになる。この時点で学校生活管理指導表の作成が行われるが、一部の要治療やさらなる要精査の対象となった児童生徒が3次施設(東北大学病院、宮城県立こども病院、仙台市立病院)を受診するシステムとなっている。我々は2022年4月に医師会担当理事や心電図判定委員だけでなく各健診機関の検診担当者やSEさらには仙台市教育委員会などもメンバーとした仙台市心精検委員会デジタル化WGを立ち上げ、心電図検診のデジタル化を目指して協議を重ねてきた。その結果、2024年度からA協会、2025年度からはB協会の心電図検診デジタル化が決定し現在はその仕様・運用について協議中である。学校心電図検診の完全デジタル化によりコスト面での改善だけでなく、「経年的心電図変化」や「心電図の後方視的検討」などが容易になることが予想され、心電図検診を受けるこども達にこれまで以上の効果をもたらすことが期待される。仙台市学校心電図検診の取り組みを紹介する。