[III-P03-5-05] Independence Support Program for Patients with Congenital Heart Disease Using 'Beads of Courage'
Keywords:ビーズ・オブ・カレッジ, 先天性心疾患, 自立支援
【はじめに】アート介在療法「ビーズ・オブ・カレッジ」は、患者が辛い処置や治療の過程をカラフルなビーズをつなげて記録し、その勇気や頑張りを自己認識する。今回はビーズ・オブ・カレッジを活用し、先天性心疾患の自立支援プログラムを実施したので報告する。【プログラムの実際】1)プログラムの考案:小児看護専門看護師3名と法人ビーズ・オブ・カレッジチーム2名で考案した。2)プログラムの実施対象:4病院に受診中の先天性心疾患の10代患者40名。3)プログラムの実施:外来や検査入院時に看護師や医師が患者との面談を実施。患者本人が自分の疾患や治療に関する「じぶんファイル」を作成しながら、該当する意味あるビーズをつなげた。【実施結果】1)対象者の内訳:小学校4~6年生が14名・中学生が17名・高校生が8名。2)実施後アンケート結果(1)患者本人からは「病気について知ることができた」だけでなく「自分に自信が持てて良かった」「時々ファイルを見て自分が何をしたか調べたい」「今後症状が起きないように健康管理に注意したい」との感想があった。ビーズについては「繋いでいるうちに自分の病気を知ることができた」「楽しい時間を過ごしながら自分のことが知れて良い」とあった。(2)保護者からは「日常では親子で話し合うきっかけも少なくなる傾向があり、親子で改めて共有できて良い時間となった」とあり、ビーズが患者にとって「励みになる」「頑張るお守りになりそう」との感想があった。(3)プログラムを実施した医療者は「ビースがあることで楽しめており面談しやすい」「ビーズをつなげた後に、患者が母にビーズの意味を伝えており、病気を学ぶきっかけになりそう」と実感できていた【まとめ】患者の社会的自立という将来を見据えた自立支援は重要であり、ビーズ・オブ・カレッジの活用は、医療者の面談のしやすさや患者の自発的な自身の病気の学びやすさに繋がっていた。