日本体育・スポーツ・健康学会第71回大会

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生涯スポーツ研究部会 » 【課題B】スポーツの産業化は生涯スポーツ・人・地域社会といかに関連するか

生涯スポーツ研究部会【課題B】テーマ別シンポジウム/Well-Beingの実現に向けて:生涯スポーツのこれからと社会・産業、そして人

2021年9月8日(水) 10:45 〜 12:45 会場5 (Zoom)

コーディネーター:松尾 哲矢(立教大学)、林 洋輔(大阪教育大学)
指定討論者:関根 正美(日本体育大学)

生涯スポーツの推進をめぐり、「スポーツと産業」およびそれらに関わる人々のありかたをめぐる議論が深まりを見せている。社会体育、コミュニティスポーツ、生涯スポーツと変遷してきた社会におけるスポーツの位置を確認するならば、人々とスポーツとの関わりの根底には万人のスポーツ権を保障するSport for All の思想が流れていたと理解できるし、その思想は平成23年のスポーツ基本法の前文で明示されるに至った。
スポーツと経済の結びつきは今や必然的なものであり、スポーツの成長産業化は、スポーツの社会的意義を経済的側面から裏打ちするものである。また今世紀以降における技術革新の促進は、スポーツ産業を取り巻く社会情勢にも大きな変化をもたらした。翻ってスポーツの産業化に拍車をかけることは、果たして人々の生活に「幸せ」をもたらすだろうか。この問いが本シンポジウムの問題意識である。
スポーツが私たちの生活に不可欠の位置を占める以上、スポーツの産業化がもたらす光と影、さらにスポーツ産業と人々が「よく生きる」こと、つまり「ウェルビーイングWell-Being」とスポーツ産業の関係を軸に議論を展開することは、重要かつ喫緊の検討課題といって間違いない。

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