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[学校保健体育-A-06] 大学体育におけるオンラインヨガの取り組み
授業方法の違いによる満足度と目標達成度の差異
新型コロナウイルス感染症の拡大とその対策として、体育やスポーツ関連の実習/実技科目においても、オンライン授業の実施が余儀なくされた。複数の種目がある中、球技と異なり、ヨガは比較的場所を選ばず、用具も不要で、体一つで実施できる。そして、教員と学生が必要最低限のICT機器を備えていれば、オンライン授業でも同時双方型の授業運営は可能である。対面授業からオンライン授業に切り替わった際に、到達目標は知識や技術の習得が中心に変更せざるを得なかった一方で、学生の孤独感や孤立感を低減し、「今、ここ」にいる実感を持たせることも目標にして、ヨガを同時双方型のオンライン授業で行った。本研究では、同時双方型オンライン授業の中でも、学生のヨガ実施中に教員は観察して指導する回と、学生と教員が同時にヨガを実施して指導する回との、満足度と目標達成度を比較検討した。その結果、回によって満足度に差は見られなかったが、何に満足したかについて違いが見られ、目標達成度も異なっていた。この結果は、今後も続くと思われるオンライン授業改善のための資料となり、またヨガの指導方法と教育効果をあらためて見直す機会になると考える。授業におけるオンラインヨガの課題や限界も報告する。