日本体育・スポーツ・健康学会第71回大会

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競技スポーツ研究部会 » 【課題A】トップアスリート養成をいかに効果的に行うか

競技スポーツ研究部会【課題A】口頭発表②

2021年9月7日(火) 13:30 〜 14:40 会場14 (Zoom)

座長:荒井 弘和(法政大学)

14:25 〜 14:40

[競技スポーツ-A-08] 人工知能に基づく人間の姿勢推定による飛び込み競技の空中運動解析の創意工夫

*野村 照夫1、来田 宣幸1 (1. 京都工芸繊維大学)

運動パフォーマンスは、マーカレスでデジタイズされてきたが、近年AIによる姿勢推定が行われている。飛込競技は飛び出し時のスキルのみならず、空中での姿勢調節も重要なので、より迅速なフィードバックのためにAIの活用が適切と思われる。しかし、一般的な姿勢推定法は、頭が上にある姿勢が多く学習され、自在に変化する空中姿勢をとらえにくい。そこで、飛込競技の空中姿勢をとらえる方策を検討することを目的とした。NFの許可を得て固定カメラにより撮影したFINA Diving World Series2018の演技映像を対象とした。PythonおよびOpenCVを用いて演技動画を回転させた動画を作成し、Posenetにより姿勢推定を行った。回転角度ごとに断片的に抽出された座標を統合し、演技座標を得た。単体動画よりより多くの姿勢が検出された。これにより、フィードバックの時間短縮が見込まれ、飛込競技のサポートへの貢献が期待される。