The 71st Conference of the Japan Society of Physical Education, Health and Sports Sciences

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Oral (Theme)

健康福祉研究部会 » 【課題A】健康増進につながる体⼒・運動の在り方をいかに考えるか

健康福祉研究部会【課題A】口頭発表①

Tue. Sep 7, 2021 1:30 PM - 2:40 PM Room 18 (Zoom)

Chair: Tadashi Otsuka (Tokai University)

1:30 PM - 1:45 PM

[健康福祉-A-01] 大学教育における健康持続のためのレジリエンスプログラム開発

*Kazuko Takahashi1 (1. SHIZUOKA SANGYOU UNIVERSITY)

本研究は他者とのかかわりを大事にし、生涯にわたり健康的で活動的な生活を持続的に実現する為のレジリエンス(生きる力)プログラム開発を目的とする。プログラム教材の有効性を検証する為、「自他のからだへの気づき」「コミュニケーションスキルアップ」を目指し、約150名の大学生に2020/21年度に半期、教材を実践し、「授業で学んだ事」(1000字以上記述)を定量テキスト分析した。コロナ禍の状況や対象者に配慮した為、教材に違いが生じたが、主に次の教材を実践した。「呼吸法」「姿勢術」「操体法」「自然探索」「目隠し歩き」「手当」「子どもの遊び」「健康調査(貧血・骨密度・生活習慣)」「卵は立つ?」「表現(群像・マイシルエット・金魚鉢)」「主権的幸せグラフによる人生の振返り」等。その結果、多くの対象者が共通に記述したのは「自然探索(1時間1人になって自然豊かな所で文字世界に触れずに過ごす)」や「卵は立つ?」教材と、「自他」「感じる」「かかわる」「健康」に関する語句であった。大学生は人格形成にある時期であり、コロナ禍で他者とのかかわりが希薄になる中、心身を動かし自他を感じ考えた授業は、貴重な時間になったと言える。なお、健康調査での数値を自覚し食や運動を改善する記述はあったものの、継続の影響を明らかにすることはできなかった。以上の事より、教材の有効性はある程度実証できたと言える。