[03 心ーポー02] 軸足の安定性とインサイドキックの正確性の関係性
サッカーにおいて、ボールを正確に蹴ることはプレーの質を高めることに繋がる。キック動作中には、蹴り足の制御と軸足の制御が求められる。先行研究において、サッカー選手は、競技レベルによって利き足と非利き足の片脚立位で制御が異なることが明らかとなっており(Paillard et al;2006)、左右の動きも非対称であることが明らかとなっている。このことは、軸足の安定性が正確なキックを蹴るための重要な要素であるということを示唆している。そこで、本研究では、軸足の安定性とキックの正確性との間に関係があるのではないか、という仮説を立て、実験を行った。
被験者は、健康な若年者22名とした。被験者は、全員スポーツ系の大学3年生で、サッカーの競技経験を有する被験者は2名であった。軸足の安定性を評価するために、フォースプレート上で20秒間の開眼片脚立位を行った。得られたデータから足圧中心を算出し、左右方向および前後方向の足圧中心の標準偏差と、足圧中心の平均速度を算出した。キック動作は、ゲーム中に使用頻度の多いインサイドキックを用いて11 m先のコーンを狙ってキックを行った。キックの正確性は、2次元DLT法を用いて、ボール座標を算出し、ボールのConstant ErrorとVariable Errorを算出した。算出した足圧中心動揺の指標と、キックの正確性の指標との間の相関関係を、Pearsonの積率相関係数を用いて分析した。
ボールのVariable Errorと左右方向の足圧中心の標準偏差には、相関がみられなかった(r = -0.181)。また、ボールのVariable Errorと左右方向の足圧中心の標準偏差にも、統計的に有意な相関がみられなかった(r = 0.190)。その他の指標に関しても、足圧中心動揺とキックの正確性の指標との間には、統計的に有意な相関関係は見いだせなかった
被験者は、健康な若年者22名とした。被験者は、全員スポーツ系の大学3年生で、サッカーの競技経験を有する被験者は2名であった。軸足の安定性を評価するために、フォースプレート上で20秒間の開眼片脚立位を行った。得られたデータから足圧中心を算出し、左右方向および前後方向の足圧中心の標準偏差と、足圧中心の平均速度を算出した。キック動作は、ゲーム中に使用頻度の多いインサイドキックを用いて11 m先のコーンを狙ってキックを行った。キックの正確性は、2次元DLT法を用いて、ボール座標を算出し、ボールのConstant ErrorとVariable Errorを算出した。算出した足圧中心動揺の指標と、キックの正確性の指標との間の相関関係を、Pearsonの積率相関係数を用いて分析した。
ボールのVariable Errorと左右方向の足圧中心の標準偏差には、相関がみられなかった(r = -0.181)。また、ボールのVariable Errorと左右方向の足圧中心の標準偏差にも、統計的に有意な相関がみられなかった(r = 0.190)。その他の指標に関しても、足圧中心動揺とキックの正確性の指標との間には、統計的に有意な相関関係は見いだせなかった