日本体育・スポーツ・健康学会第71回大会

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測定評価 ポスター発表

[08 測ーポー04] 幼児における足指筋力と跳躍力の関係

年長児を対象として

〇横谷 智久1、野口 雄慶1、杉浦 宏季1、山田 孝禎2 (1.福井工業大学 、2.福井大学)

子どもの体力低下の原因として、交通手段の発展や外遊びの減少が指摘されており、なかでも歩行時(跨ぐ、跳ぶ)等に、つまずきや、転倒するケースも少なくない。特に足部は脚に続く下肢の一部分を構成し幼児期に形成されるといわれ、足部の成長は、歩行開始時期に始まり、早くて14-16歳頃、遅くとも18歳頃まで続くと報告されている。本研究は、幼児の足指筋力と跳躍力との関係性について検討することを目的とした。対象は、石川県k市wこども園年長児34名(男児15名、女児19名、平均年齢5.18±0.39歳)とし、測定項目は、身長、体重、足指筋力、立幅跳びとした。その結果、足指筋力および立幅跳びに性差が認められなかったが、女児より男児の方が高い値を示した。また、足指筋力と立幅跳びの関係を確認するため、ピアソンの積率相関係数を算出した結果、中程度(r=0.40)の有意な相関が認められた。よって、年長児においては、足指筋力を高めることで跳躍力のアップに繋がる可能性が示唆された。今後は、園での生活の中で、継続した足指筋力を高める体操を取り入れていきたい。