The 71st Conference of the Japan Society of Physical Education, Health and Sports Sciences

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測定評価 ポスター発表

[08 測ーポー06] 運動習慣の有無が新型コロナウイルス感染症拡大に伴う臨時休校前後の日常生活習慣に及ぼす影響

〇Takayoshi Yamada1, Hiroki Aoki2, Takanori Noguchi3, Hiroki Sugiura3, Yuichiro Kondo1, Tomohiro Demura4, Yu Uchida5, Shunsuke Yamaji1 (1.University of Fukui, 2.Fukui National College of Technology, 3.Fukui University of Technology, 4.Jin-ai University, 5.Jin-ai Women's College)

【目的】新型コロナウイルス感染症拡大に伴う臨時休校により、子どもたちの遊びや学習は制限され、日常生活習慣が大きく変化した。本研究の目的は、運動習慣の有無が、臨時休校に伴う日常生活習慣の変化に及ぼす影響を検討することであった。

【方法】A県B市の全小学生(5,033名)の保護者が、臨時休校が解除された一ヶ月後に、休校前、中および後の児童の生活習慣(運動頻度・時間、起床・就寝の規則性、睡眠時間、睡眠の質、屋内・屋外遊びの時間、朝食の有無、食事の規則性、テレビ・スマートフォン視聴時間および学習時間)について回答し、4,646名の回答を得た(回収率92.3%)。休校前、中および後のいずれにおいても運動習慣が良好だったおよびなかった児童における日常生活習慣の変化の違いを学年別に比較した。

【結果】運動習慣の有無にかかわらず、高学年児童における休校中の睡眠時間が休校前および後よりも有意に長かった。運動習慣のある低学年および中学年の児童の屋外遊びの時間は、休校中に有意に増加した。休校後は休校中より有意に低下したが、休校前より有意に高かった。運動習慣にかかわらず、休校中の全学年の児童の屋内遊び時間、朝食の欠食頻度、食事の不規則性、テレビ視聴時間およびスマートフォン・タブレット使用時間は有意に増加したが、休校後は休校前と同程度まで有意に低下した。1年生を除く全学年において、休校中の学習時間は有意に伸びたが、休校後は休校前と同程度まで有意に短縮した。一方、1年生においても同様な傾向が認められたが、休校後は休校前より有意に長かった。

【結論】運動習慣の有無にかかわらず、どの学年の児童においても休校により起床・就寝、食事が不規則になり、テレビの視聴時間ややスマートフォン、タブレットの使用時間が長くなった。運動習慣の有無による日常生活習慣の違いは、低・中学年における遊びの場の違いに反映された。