日本体育・スポーツ・健康学会第71回大会

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測定評価 ポスター発表

[08 測ーポー17] 各種足圧中心動揺変数の試行間信頼性

〇青木 宏樹1、出村 慎一2、山次 俊介3、長澤 吉則4、内田 雄5 (1.福井工業高等専門学校、2.金沢大学、3.福井大学、4.京都薬科大学、5.仁愛女子短期大学)

古くから数多くの足圧中心(center of pressure :COP)動揺の変数が提案され、その試行間信頼性が検討されてきたが、幅広い年代から選出された被験者による検討はされていない。本研究は、幼小期から高齢期の各年代における被験者を選出し、一般的に利用されているCOP動揺変数(距離、面積、位置及び変動)に加え、周波数特性を捉えるパワースぺクトルCOP動揺変数の試行間信頼性を検討することを目的とした。被験者は、9歳以下~70代以上の10歳刻みの年代区分から10名ずつ選出された男性80名及び女性80名の計160名であった。ロンベルグ姿勢におけるCOP動揺(1分間)を3回測定した。COP動揺変数として、単位時間軌跡長、外周面積、矩形面積、X軸及びY軸における平均位置、及び標準偏差、X軸、Y軸及びR軸におけるピークパワー周波数、ピークパワー値、面積比1(0.02~0.2Hz)、面積比2(0.2~2.0Hz)、及び面積比3(2.0~10.0Hz)を選択した。各変数について3試行の級内相関係数(モデル:1,1)を算出した結果、一般的COP動揺変数は0.69以上の高い値であった。一方、パワースペクトルCOP動揺変数は、X、YおよびR軸ピークパワー周波数では0.12~0.18と低い値であり、それ以外の変数では0.46~0.58の中程度の値であった。COP動揺変数の試行間信頼性は、一般的動揺変数(動揺距離、面積、位置及び変動)では高いが、周波数特性変数では高くないことが明らかにされた。